主君の太陽の視聴率推移と韓国評価!ツンデレとホラーの真相を徹底解説 - 韓流アトリエ~気になるニュースとドラマ、視聴率や評価を読み解く~
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主君の太陽の視聴率推移と韓国評価!ツンデレとホラーの真相を徹底解説

主君の太陽の視聴率推移と韓国評価!ツンデレとホラーの真相を徹底解説

幽霊が見えるヒロインと触れると幽霊が消えるツンデレ財閥社長

2013年に韓国SBSで放送されたドラマ「主君の太陽」です。
主演はソ・ジソブ、コン・ヒョジン。
共演にはソ・イングク、キム・ユリが名を連ねています。

脚本を手掛けたのは「美男ですね」や「最高の愛」などで知られるヒットメーカーのホン姉妹(ホン・ジョンウン、ホン・ミラン)です。
事故をきっかけに幽霊が見えるようになり怯えて暮らすヒロインと、彼女が体に触れると幽霊が消える特別な体質を持った傲慢なショッピングモール社長。
水と油の2人が織りなす、前代未聞の「ゴースト・ラブコメディ」です。

主君の太陽の視聴率推移

回次全国視聴率
1回13.6%(最低)
2回14.4%
3回15.2%
4回16.8%
5回16.2%
6回16.6%
7回16.1%
8回17.8%
9回16.8%
10回17.3%
11回18.3%
12回19.3%
13回14.8%
14回18.4%
15回19.1%
16回19.7%
17回21.8%(最高)

※データ出典:Nielsen Korea基準

初回から13.6%を記録し、同時間帯の視聴率1位と好スタートを切った「主君の太陽」です。
しかも1話が自己最低視聴率という良い傾向が見られます。
その後も裏番組との競争を物ともせず、放送期間を通じて一度も同時間帯1位の座を譲りませんでした。

中盤以降も16%から19%台と非常に高い水準を維持。
13話こそ秋夕(チュソク)の特番編成による影響で14.8%まで落ちるなど一時的な変動はあったものの、勢いを落とすことなく数字を伸ばしました。
最終回である17話では、自己最高視聴率となる21.8%を叩き出し、有終の美を飾っています。

※数字はニールセンコリア調べ(全国基準)

主君の太陽はつまらない?韓国でのリアルな評判と評価

今作はホラーとロマンス、そしてコメディを融合させた意欲作です。
韓国で最も絶賛されたのは、ソ・ジソブとコン・ヒョジンが披露した抜群のケミでした。

「コジョ(消えろ)」に詰まったソ・ジソブのツンデレの落差

ソ・ジソブといえば「ごめん、愛してる」や「バリでの出来事」など、重厚でどこか影のあるシリアスな演技が持ち味でした。
そんな彼が、金計算が何より早く、身勝手で口の悪い財閥社長チュ・ジュンウォンを演じたときのギャップがとにかく強烈です。

象徴的なのが、手を払いのけながら冷たく言い放つ「コジョ(消えろ)」という決め台詞です。
最初はヒロインを心底鬱陶しがって本気で突き放すために使っていたこの言葉が、話が進むにつれてトーンを変えていきます。
ヒロインを守るため、あるいは自分の照れ隠しや動揺を隠すための「裏返しの愛情表現」へと変化していくグラデーションが絶妙です。
ツンデレ好きなら絶対に悶絶する黄金ルートがここにあります。

コン・ヒョジンだからこそ成立した「愛されヒロイン」の説得力

ヒロインのテ・ゴンシルは、幽霊が見えるせいで夜も眠れず、目の下にクマを作り、挙動不審で社会から孤立しています。
さらに「触ると幽霊が消える」という理由だけで、初対面の財閥社長にベタベタと触ろうとするため、脚本の文字面だけを追うとかなり危ういキャラクターです。

しかし、これを「ラブコメクイーン」のコン・ヒョジンが演じることで、嫌らしさやあざとさが完全に消え去ります。
「本当に怖くて藁にもすがる思いで触れている」という切実さと、守ってあげたくなるような素朴な愛らしさが前面に出てくるため、見ている側も自然と彼女を応援したくなります。
ソ・ジソブの硬質な存在感と、コン・ヒョジンの柔らかく自然体な演技のケミは抜群で、2人が画面に並んでいるだけでずっと観ていられる安心感があるのです。

感情を限界まで引き上げる珠玉のOST演出

ドラマの熱量を決定づけていたのが、挿入歌(OST)の使いどころの巧さです。
特にユン・ミレの「Touch love」は、ソ・ジソブが意図せずヒロインに触れて救う瞬間や、互いの切ない距離感が縮まる決定的な場面で絶妙なタイミングで流れ始めます。

前奏のピアノと歌声が響くだけで反射的に胸が締め付けられるような没入感があり、ドラマの余韻を何倍にも増幅させていました。
映像、演技、音楽が一体となって感情を揺さぶってくる感覚は、当時の韓国ドラマの勢いと完成度の高さを象徴しています。

ラブコメを期待した層を容赦なくふるい落とす序盤のホラー演出

今作最大のハードルは、何と言っても序盤の幽霊のビジュアルと演出です。
ラブコメの感覚で気軽に見始めた視聴者にとって、特殊メイクやCGの生々しさは「本気のホラー映画」そのものでした。

血まみれの顔、裂けた口、不気味に歪んだ関節、そして静寂から突然大きな破裂音とともに幽霊がアップになる「ジャンプスケア(飛び出し演出)」が容赦なく挟まれます。
夜中に部屋を暗くして見ていると、普通に鳥肌が立つレベルの怖さです。
「お化け屋敷やホラー映画が絶対に無理」という人は、メインのロマンスが本格化する前に生理的な恐怖で脱落してしまう可能性が非常に高い作りになっています。

後半に訪れる定番展開の渋滞とスピードダウン

序盤から中盤にかけては「幽霊の未練を解決する1話完結のオムニバス」と「2人の奇妙なスキンシップ関係」がテンポよく進み、抜群の爽快感があります。
しかし、物語が折り返しを過ぎると、ドラマの主軸が「主人公の過去のトラウマや事件の真相究明」へとシフトしていきます。

それに伴い、記憶喪失や相手を思うがゆえに突き放す「距離置き」、互いの身分の差といった、往年の韓国ドラマ特有の定番メロドラマ要素が終盤に立て続けに重なってきます。
序盤のコミカルで軽快な掛け合いを気に入っていた視聴者ほど、「またこのパターンか」「話が重く停滞しているな」と中だるみを感じやすい構成です。

1話延長の影響が見て取れる終盤の足踏み感

今作は放送当時の大ヒットを受けて、当初予定されていた全16話から「1話延長」されて全17話になりました。
この1話分の追加が、終盤のストーリー展開に少なからず影を落としています。

本来であれば15話~16話あたりで一気に解決して大団円へ向かうはずの感情の着地点が、あと一歩のところで足踏みし、同じようなすれ違いや逡巡を繰り返すような印象を与えてしまいます。
「早くくっついてほしいのに、なかなか話が進まない」というもどかしさが、終盤のテンポ感をやや間延びさせてしまった感は否めません。

「ホテルデルーナ」と比較して見えるホン姉妹ゴーストロマコメの進化

同じホン姉妹が手掛けた幽霊ファンタジーとして外せないのが、IUとヨ・ジングが主演を務めた名作「ホテルデルーナ」です。
どちらも「幽霊が見える主人公」が登場し、「成仏できない死者たちの無念や未練を解きほぐす1話完結のヒューマンドラマ」という骨格を共有しています。

軽快な救済から切ない輪廻へ

しかし、両作が描くロマンスのトーンと主従関係は鮮やかな対比を見せています。
「主君の太陽」が、幽霊に怯えるヒロインが傲慢な財閥社長にすがりつく「軽快なラブコメとスキンシップ救済」を主軸に置いているのに対し、「ホテルデルーナ」は数百年の時を生きる美しく気難しい女社長と、彼女に仕えるエリート支配人という構図です。

「ホテルデルーナ」は切ない輪廻転生や避けられない別れを描いた、非常に耽美でビターなファンタジーロマンスへと舵を切っています。
笑ってキュンとできる王道のロマコメを楽しみたいなら「主君の太陽」、映像美と切ない余韻に浸りたいなら「ホテルデルーナ」といった形で、ホン姉妹の作家性の進化を味わい分けることができますね。

主君の太陽の視聴体験を描いた漫画。序盤の本格ホラー演出に怯えつつも「3話を越えればコジョがご馳走に変わる」と語るアトリエ猫。ホラーが苦手なら部屋を明るくして観てほしいという筆者の実体験に基づき、序盤の離脱を防ぐアドバイスを伝える。

アトリエの独り言

ホラーとロマンティックコメディの融合という、一見すると水と油のようなジャンルを見事に成功させた記念碑的な作品です。
2013年の作品なのでCG技術などには多少の時代感を感じる部分もありますが、脚本のフックとキャラクターの造形の巧さは色褪せていません。

日本でも動画配信サービスなどで長く愛され続けており、ソ・ジソブの代表作として真っ先に名前を挙げるファンも多いですね。
普段は渋い役柄が多いソ・ジソブの、貴重で愛嬌のあるコミカル演技を堪能できるだけでも一見の価値があります。

恐怖から悶絶へ。「コジョ」を待ちわびる不思議な中毒性

とはいえ、幽霊の特殊メイクが本格的なので、ホラーが全くダメという人には最初の数話が少しハードルになるかもしれません。
ですが、そこさえ乗り越えれば、幽霊たちの泣けるヒューマンドラマと極上のツンデレロマンスが待っています。
最初は「本当にこれラブコメになるのか?」とホラー演出に身構えていたはずが、気づけばジュンウォンの「コジョ」を心待ちにしている。
そんな不思議な中毒性をぜひ味わってみてください。

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