ナビレラの評価と視聴率推移を分析!最終回が高評価を集めた理由 - 韓流アトリエ~気になるニュースとドラマ、視聴率や評価を読み解く~
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ナビレラの評価と視聴率推移を分析!最終回が高評価を集めた理由

ナビレラの評価と視聴率推移を分析!最終回が高評価を集めた理由

70歳の老人と23歳の青年が紡ぐ心温まるバレエ成長記

2021年にtvNで放送された韓国ドラマ「ナビレラ」です。
主演にパク・インファン、ソン・ガン。
脇を固めるベテラン女優としてナ・ムニ、若手としてホン・スンヒが出演しています。

70歳にして幼い頃からの夢だったバレエに挑戦する老人と、才能を持ちながらも過酷な現実に葛藤する23歳の若きバレリーノが出会い、心を通わせながら成長していくヒューマンドラマです。

原作は韓国で大ヒットした同名の人気ウェブトゥーンですね。

ナビレラの視聴率推移

回次全国視聴率
1回2.810%
2回2.964%
3回3.325%
4回3.623%
5回2.764%
6回2.759%
7回2.783%
8回2.464%(最低)
9回3.150%
10回2.859%
11回2.992%
12回3.679%(最高)

※データ出典:Nielsen Korea基準(全国)

初回は2.81%という控えめな数字でスタートを切った「ナビレラ」です。
月火ドラマという時間帯に加え、刺激的な要素を排した純粋なヒューマン作ということもあり、視聴率は全話を通じて2~3%台で穏やかに推移しました。

中盤の8話では自己最低となる2.46%を記録したものの、終盤に向けて物語が大きな感動を呼ぶとともに支持を拡大。
最終回12話で自己最高視聴率3.68%(首都圏4.01%)を記録し、有終の美を飾りました。
穏やかなドラマの特性上、高視聴率はでませんでしたが、決して悪くない推移を見せています。

※数字はニールセンコリア調べ

ナビレラはつまらない?韓国でのリアルな評判と評価

今作はヒューマン、成長、ファミリージャンルです。
韓国のコミュニティやレビューサイトで最も絶賛されたのは、70代にしてバレエに挑んだパク・インファンの圧倒的な感情表現と熱演です。

経験を重ねた大人ほど胸に刺さるドクチュルの眼差しと「切実さ」

このドラマを見ていて最も引き込まれるのは、ドクチュルを演じたパク・インファンの「目」の演技です。
ただの趣味や老後の暇つぶしとしてバレエを始めるのではなく、自分の人生の残り時間を直視した人間だけが持つ「切実さ」が、セリフのない佇まいからもひしひしと伝わってきます。

長年家族のために働き、自分の夢など顧みる余裕のなかった親世代の悲哀と矜持を、力むことなく自然体で表現しています。
社会に出て長年働き、年齢を重ねてきた人間ほど、彼がバレエスタジオの扉を叩く瞬間や、思うように動かない足元を見つめる姿に深く共感し、胸を掴まれます。

「遅すぎることなど何もない」という押し付けのないエール

「夢を諦めるな」というテーマは往々にして陳腐になりがちですが、今作は奇跡やファンタジーに逃げず、肉体の衰えや現実の壁を極めて現実的に描写します。
だからこそ、ドクチュルが一歩一歩不格好ながらも前に進む姿に、嘘くささを感じません。

日々の生活に追われて自分のやりたかったことを後回しにしてきた人や、新しい挑戦に躊躇している人に対して、「今からでも遅くない」という静かで力強い勇気を与えてくれる点が、他のヒューマンドラマとは一線を画す最大の長所と言えます。

ご都合主義の奇跡に逃げない誠実な幕引き

難病や高齢をテーマにした作品では、最後に病気が急に好転したり、奇跡が起きて大団円を迎えるといった安易な展開に逃げてしまうドラマも少なくありません。
しかし今作の結末が絶賛されたのは、現実の厳しさや過酷さをしっかりと引き受けた上で、登場人物たちが選んだ最善の道を誠実に描ききった点にあります。

奇跡に頼らないからこそ、ドクチュルが積み重ねてきた努力の尊さや、彼を支え続けたチェロクたちの想いが本物として胸に迫り、軽薄なハッピーエンド以上の深いカタルシスを生んでいます。

淡々としたテンポが生む「眠気」と強い刺激の欠如

一方で脚本に関しては刺激の少なさに物足りなさを感じる点も。
作品の美点である「穏やかさ」や「静けさ」は、裏を返せばドラマとしてのフックの弱さにも繋がっています。
近年の韓国ドラマで主流となっている、先の読めないどんでん返しや強烈なクリフハンガー(思わせぶりな引き)がほとんどありません。

一話一話が丁寧かつ静かに進んでいくため、日常の疲れを吹き飛ばすような爽快感や、続きが気になって一気見してしまう中毒性を求める人には、どうしても物足りなく映ってしまいます。
「良い話なのは分かるけれど、途中で飽きてしまった」という離脱者が出やすい作風であることは否めません。

序盤の家族会議で感じる強いストレスと過激な脚色

原作ウェブトゥーンと比較した際に、最も多くの視聴者から不満が上がったのが「家族たちのトゲのある言動」です。
原作での長男ソンサンは自己主張が少し強い程度で、兄弟仲も決して悪くありませんでした。

しかしドラマ版では演出を盛り上げるためか、父親であるドクチュルや弟妹たちに対して、あまりにも無礼で高圧的な態度をとるキャラクターへと改変されています。
他の兄弟たちも生活に困窮して親に頼るような描写が強調されており、序盤の家族会議のシーンなどは「見ていて不快になる」「家族の揉め事で胸糞が悪くなる」と感じる視聴者が少なくありませんでした。
温かいヒューマンドラマを期待して見始めた人にとって、この序盤の家族間のギスギスした空気は大きな脱落ポイントになっています。

マイ・ディア・ミスターと比較して見える温かな光と人生の癒やし

世代の異なる男女や老若が傷を癒やし合う名作ヒューマンドラマとして比較されるのが、イ・ソンギュンとIUが共演した「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」です。
どちらの作品も、孤独や生きづらさを抱える若者と、人生の重荷を背負った年長者が出会い、互いの存在によって救われていくという普遍的なテーマを共有しています。

大きく異なるのは、ドラマ全体を包み込む色彩とトーンです。
「マイ・ディア・ミスター」が社会の冷たい現実や痛みを静かに共有し、どん底から少しずつ重荷を下ろしていくビターで重厚な物語だったのに対し、「ナビレラ」は「バレエ」という共通の夢に向かって老若が並走する温かな光に満ちています。

人生の苦しみや孤独を静かに分け合うような重厚なドラマをじっくり味わいたいなら「マイ・ディア・ミスター」、前を向いて一歩を踏み出す勇気や爽やかな感動を味わいたいなら「ナビレラ」といった形で、求める感情によって見分けるのがおすすめですね。

韓国ドラマ「ナビレラ」の鑑賞体験を描くアトリエ猫の漫画。最初はソン・ガン目当てだった筆者が70代ドクチュルのバレエ姿に号泣した経験と、序盤の家族喧嘩を乗り越えた先にある本物の感動を語るイラスト。

アトリエの独り言

視聴率の数字だけを見れば2~3%台と、大ヒット作のような派手な記録ではありません。
しかし、放送終了後に「見てよかった」と温かい余韻を残すドラマは、近年の韓国ドラマ界でも貴重な存在と言えます。
最終回の評判が悪いのは「韓ドラあるある」と言えますが、ナビレラは最終回の高評価が重要ポイントだと感じます。

愛憎劇や過激なスリラーが数字を取りやすい韓国の放送界において、あえて数字を追わず、原作が持つ清らかな感動を丁寧に映像化した制作陣の姿勢には好感が持てますね。

ソン・ガン人気を超えて届く70代の泥臭い生き様

日本の配信プラットフォーム(Netflix)でも根強い支持を集め続ける本作。
正直、配信当初はソン・ガンのビジュアル目当てで見始めた層も多かったはずです。
評価自体もソン・ガン人気で底上げされている可能性も否定しません。

しかし蓋を開けてみれば、視聴者を最後まで惹きつけたのは70代の主役が放つ泥臭い生き様でした。
刺激的な復讐劇やジェットコースター展開に胃もたれしている人には、まさに一服の清涼剤となる作品。
逆に、1話ごとに強烈なクリフハンガーやスピード感を求める人には、少々テンポが緩やかに感じられるかもしれません。

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