幸せという名のガラス細工を壊す不倫の罠
21年から22年にチャンネル Aで放送された韓国ドラマの「ショーウィンドウ」です。
主演にソン・ユナ、イ・ソンジェ、チョン・ソミン、チャンソン。
幸せな家庭を築いているヒロインが、不倫とは知らずに一人の女性の恋を応援したことから始まる衝撃のストーリーですね。
ショーウィンドウの視聴率推移
チャンネル Aは、韓国の放送局の中でもドラマの話題性が高い方ではありませんが・・・。
初回視聴率 2.04%という、1話の中では同局のドラマ史上最高の数字でスタートを切りました。
2話で 1.75%と少し数字を落としましたが、結果的に自己最低視聴率となります。
その後は右肩上がりで、3話で 3%、5話で 5%を突破と、放送を重ねるごとに視聴者を増やしていきましたね。
14話で 8.36%を記録して、「嘘の嘘」が持っていた局の歴代最高記録を更新。
最終回にはついに 10.33%を叩き出し、チャンネル Aのドラマとして初めて 10%の大台を突破する快挙を成し遂げました。
平日ドラマでこれだけの数字を出すのは、地上波でも難しい時代に本当に凄いことです。
※数字はニールセンコリア調べ
ショーウィンドウの韓国での評価
ジャンルとしては不倫ドラマになりますが、ミステリーやサスペンスの要素もありますね。
中毒性の高さが評価されている「ショーウィンドウ」です。
「ペントハウス」や「夫婦の世界」と比較されることも多く、最後までストーリーの緊張感を維持した点が人気の理由です。
とはいえ、現地のメディアなどでマクチャン特有の使い古された設定や、偶然に頼りすぎた展開が目立つという指摘がありました。
密会や秘密の会話を一番知られてはいけない人に通りがかりに知れてしまうなど。
応援した相手は夫の愛人という過激な設定に「賛否両論」
また、中盤の第 10話あたりからストーリーが少し停滞し、サブキャラクターのエピソードが中だるみのように感じられたという声もありましたね。
(不倫関係のメインエピソードよりも、ビジネスの話や家族の悩みなど)
それらも必要な要素だとは思いますが、ストーリー展開の早いドラマだっただけに、中だるみに感じてしまう部分はあったのかも。
不倫という刺激的な素材のドラマなので、不倫ジャンルに抵抗感を持つ視聴者からは、設定が過激すぎるといった否定的な視線もあったようです。
そもそも「不倫相手の恋を応援してしまう」という設定に抵抗がある人もいたみたい。
チョン・ソミンの驚異的なイメージチェンジ
今作で話題になったのはチョン・ソミンの悪役への挑戦ですね。
これまでは明るく親しみやすい役が多く、人気バラエティ番組「ランニングマン」での活躍もあって、韓国では悪役のイメージが全くなかったようです。
それが今作では、他人の夫を奪おうとする冷徹で危うい不倫女ユン・ミラを完璧に演じ切り、韓国の視聴者に大きな衝撃を与えました。
ベッドシーンにも挑戦するなど、これまでのイメージを覆した彼女の演技力は、韓国でも称賛されています。
「バラエティのイメージが強すぎて悪役は無理なのでは」という放送前の懸念を、自らの実力で黙らせた形になりますね。
バラエティでの活躍を知らない日本の視聴者からは、悪役を完璧に演じているので違和感は何もないでしょう。
ショーウィンドウのOSTまとめ
Hicky「Hello」
HARU「Fallin’」
Elsie Bay「Heaven Made」
ハ・ドンギュン「Cry me a river」
キム・ドンヒ「just myself」
シン・イェヨン「Why i cry」
イム・ハンビョル「Tears」
アトリエの独り言
「ショーウィンドウ」は、放送局の歴史を塗り替えた作品となります。
ソン・ユナの正妻の気品と、それをじわじわと侵食していくチョン・ソミンの対比。
また、一時的には友人関係だった2人のケミも人気になります。
「信じていた友人への応援が、自分を刺す刃に変わる」という皮肉な設定が、単なる不倫ドラマではなく、魅力的なサスペンスにしました。
マクチャンらしい強引な部分や中盤の停滞感はあったのでしょうが、最終回の結末は多くの視聴者を納得させるものだったようです。
ジャンル的に好きな人にはおすすめできるドラマですね。