名前さえ奪われ「番号」で管理される地獄
韓国ドラマ「ブラインド」の、あまりにも深く暗い復讐の連鎖です。
そのすべての始まりが、かつて地獄のような希望福祉院に閉じ込められていた子供たちです。
名前ではなく番号で呼ばれ、人間としての尊厳を削り取られた子供たちが、大人になってどのような運命を辿ったのか・・・。
そもそもドラマを見て誰が何番なのか、わからないところもあるでしょう。
今回はそこをネタバレありで紹介します。
番号の裏側に隠された5人の少年たちの正体
凄惨な過去を背負った少年たちが、現在の復讐劇において全く異なる役割を演じています。
7番のアン・テホは裏切り者としての十字架を背負いました。
アン・テホはかつて脱走計画をサイコに密告して仲間を裏切った過去を持ちます。
大人になってからは陪審員として現れ、過去の罪悪感に苛まれながら命を落とすことになりました。
24番のイ・ヒョンスはあまりにも短い生涯を終えた子供。
作中で車に轢かれる衝撃的な描写があった少年です。
彼はその事故によって命を落としていたことが判明しています。
ちなみに和食店をやっていたイ・ジョンスは彼の弟になりますね。
そして、子供たちのリーダー的存在だったのが、11番のリュ・ソンフンです。
ハ・ソクジン演じる彼は、ユンジェやユンジョンと深く繋がっており、静かに、そして冷徹に復讐のシナリオを描き続けました。
12番と13番。入れ替わった人生と暴かれた殺意
ドラマのキーポイントになったのが、12番のチョン・インソンと13番のチョン・ユンジェを巡る、名前のすり替えというトリックです。
本物のチョン・インソンは脱走中に罠にかかり、その傷から敗血症で死亡しました。
ブラインド チョン・ユンジェの正体とパク・チビンが魅せた狂気の深淵
韓国ドラマ「ブラインド」の連続殺人犯チョン・ユンジェを徹底分析。 パク・チビンが魅せた狂気と、物語のモデルとなった実在の「兄弟福祉院事件」の凄惨な真実に迫ります。 ドラマの背景を知れば、復讐劇の重みが変わります。 今すぐ衝撃の考察をチェック。
韓流アトリエ〜気になるニュース、私なりの読み解き〜一方でチョン・ユンジェは死んだインソンの身分を奪ってアメリカへ養子にわたり、書類上はチョン・ユンジェが死亡したことになっていました。
復讐劇の実行犯である13番のチョン・ユンジェは、チョン・インソンと名前を語っていた青年ですね。
真の支配者と暴走した実行犯の亀裂
復讐劇は「計画者」と「実行犯」がいたのですが、2人の間に亀裂が生じました。
計画者は11番のソンフン。
そもそも陪審員を関係者で固めるということができるとすれば、法曹界の人間であるソンフンだけでしょう。
だからソンフンが最初から怪しかったのですが、ポイントは実行犯であるチョン・ユンジェが誰なのかということ。
(個人的はソンフンがユンジェだと思っていたら騙された)
実際にはチョン・インソンを名乗っていた青年が、実行犯のチョン・ユンジェだったわけですね。
ブラインド ユナの悲劇的な結末。ソンフンとの絆と最期をネタバレ考察
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韓流アトリエ〜気になるニュース、私なりの読み解き〜制御不能な狂気が招いた共犯関係の崩壊
ユンジェはサイコパス気質があったようで、その狂気が暴走し、ソンフンが大切に思っていたユナまで殺害してしまいます。
この暴走で共犯関係が崩れ、最終的にユンジェは刑務所でサイコ(ペク・ムンガン)と刺し違えて死亡するという、あまりにも虚しく、救いようのない最期でした。
緻密な構成への絶賛と説明不足への不満
ドラマを見ていると番号に隠された正体の明かし方が巧妙であると同時に、少しわかりにくいところもありました。
何番が誰なのかを伏せ過ぎたため、相関図を把握しきれずにドラマを見終えた人も少なくはないでしょう。
ソンジュンにユンジェだと思い込ませるミスリードがあったため、真相が明かされたときの衝撃は大きくても、強引な設定であるのも事実。
また、ユンジェがただのサイコパスキャラになり、復讐の動機や経緯が説明不足の感もあります。
それでも「韓国版アウシュビッツ」と言われる「兄弟福祉院事件」という実話をモチーフに復讐劇を描き、韓国社会の闇を残酷に描き切った構成はマニア層も多いところ。
ユンジェを演じたパク・チビンの演技が良いので、サイコパスキャラも不気味さと憎たらしさが抜群。
正体が明らかになる直前で、感動の再開を演じていたので、善悪のギャップも大きい。
アトリエの独り言
ユンジェがただのサイコパスキャラになったことや、ユナの死亡については批判も多いところです。
ですが、それくらいしないと復讐劇や殺人者の美化につながる懸念があります。
サイコや警察署長、チェ・スンギル(タクシー運転手)を殺していたら、美化されたでしょう。
それくらい凄惨な子供時代を送っており、しかもそれが実際に起きた事件という衝撃。
復讐が美化されるわけにはいかないですからね。
それにしても、誰が何番なのか、何番がどうなったのかわかりにくかったのはマイナス要素。
本物のチョン・インソンが病気で死んだのか、ユンジェに殺されたのかもわかりにくかったです。
※NAMU.WIKIによると病気で死んでいる