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ブラインド チョン・ユンジェの正体とパク・チビンが魅せた狂気の深淵

ブラインド チョン・ユンジェの正体とパク・チビンが魅せた狂気の深淵

復讐の化身か、悲劇の怪物か。チョン・ユンジェを巡る衝撃の真実

韓国ドラマ「ブラインド」のストーリーを根底から揺るがした連続殺人犯、チョン・ユンジェ。
地獄のような希望福祉院を生き延びた彼は、惨劇を引き起こす怪物へと変貌してしまいました。

長年かけて計算された復讐劇、巧妙に隠された彼の正体に、真の支配者を紹介します。
※ネタバレ表現あり

巧妙に仕掛けられた記憶の罠

注目はソンジュンを容疑者に仕立て上げた、巧妙な記憶の操作です。
子供の頃の怪我で記憶を失ったソンジュン(テギョン)が、かつてのユンジェというミスリードがされました。
しかし、これは本物のユンジェがソンジュンに植え付けた偽の記憶。

本物のユンジェはチョン・インソン(パク・チビン)という善良に見える青年に成り代わっていた事実です。
希望福祉院で死亡したチョン・インソンの身分を奪い、ソンジュンに近づき復讐の種をまいた。
幼い子供のころから復讐のために、ソンジュンに偽の記憶を植え付けるという、背筋が凍るような恐ろしさ。

真の支配者が描いた残酷なシナリオ

そしてもう1つの注目は、ユンジェはあくまでも実行犯であったということ。
復讐劇の計画を描いた黒幕は、ソンジュンの兄であるソンフン(ハ・ソクジン)。

陪審員を福祉院の関係者で固めるなど、法曹界にいる彼にしかできない緻密な計画。
(もっとも、そんなことができるのがソンフンしかいないので、最初から怪しかったのですが・・・)

しかし、サイコパスとして暴走したユンジェは、ソンフンが気にかけていたユナを殺害。
結果的に協力関係が崩れ復讐劇が失敗に終わると、ユンジェは刑務所内でペク・ムンガンと刺し違える形で凄惨な結末を迎えています。

パク・チビンの狂気とリアリティを巡る声

本物のチョン・ユンジェを演じたのはパク・チビン。
童顔で優しい青年に見えた男が、実際にはサイコパスで恐ろしい顔を見せるギャップ。

個人的にパク・チビンの出演作を初めて見たので「こんなに良い若手がいるのか」と驚きましたが。
実際には子役出身で長いキャリアを持っている俳優ということで(「善徳女王」や「花より男子」に出演)、ユンジェ役の演技も納得です。
サイコパスが表面化してからの笑顔が恐ろしかったですね。

悲劇の少年が「純粋な悪」に収束した描写への惜別

一方でチョン・ユンジェというキャラクターについては、ドラマ後半では完全なサイコパスになり果てたのが残念なところ。
復讐のターゲットを苦しめるために、何の罪もない身内を殺していくのは同情の余地はありません。

しかし連続殺人鬼になってしまうほど、同情の余地はある幼少期は送っていますからね。
ただのサイコパスになってしまったのは惜しいところです。
なんならソンフンに対して愛情のようなものすら感じますから、そこらへんも深堀してほしかったところ。

希望福祉院の背後に潜む消えない実話の痛み

忘れてはいけないのが、ブラインドの希望福祉院にはモデルがあるということです。
1987年に発覚した兄弟福祉院事件という、韓国史上最悪と言われる福祉施設でも凄惨な実話がベースになっています。
※復讐劇はフィクションだけど、希望福祉院の出来事は実際に合った出来事と思って相違ない
犠牲者は500人以上で正確な死者数もわからないという、ドラマより酷い事件。

兄弟福祉院事件の被害者で大人になってからデモをされているハン・ジョンソンという方がいて、広くされるようになった事件です。
彼のマグショット風の写真は、どことなくチョン・ユンジェに似ています。(モデルというわけではないでしょうけど)

アトリエの独り言

ユンジェが犯した罪は許されるものではありませんが、彼を怪物に変えたのは大人たちです。
歪んだ人格が形成されるのも無理はない環境で過ごしていたわけです。
なによりも、その福祉院での出来事が実話ベースであることが恐ろしいですね。

復讐の動機が動機なので同情の余地はあるのですが、実際には同情できるキャラクターではなかったのは惜しいところ。
とはいえ、ペク・ムンガンや警察署長など悪役を殺していったのでは、犯罪者の美化につながる懸念もあります。
同情できないキャラクターになったのも理解できるところではありますね。

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