DOMOTO契約満了はBLACKPINKと同じ?
STARTO ENTERTAINMENTから発表された、DOMOTO(KinKi Kids)のグループエージェント契約満了。
キンキは2026年7月21日をもって契約満了となることが明かされ、SNSのタイムラインでは「実質的な解散なのではないか」「今後はどうやって活動していくのか」と心配の声が流れてきます。
しかし、連名コメントでは「自分たちでグループ活動のマネジメントを行っていく」と語られており、決してネガティブな別れではないことが分かります。
実は、この一見複雑に見える「グループ活動はセルフマネジメント、個人活動は別々」という形態は、K-POP界でも主流となっている契約システムと全く同じです。
韓流エンタメブロガーとしてBLACKPINKの具体例を挙げながら、DOMOTOの今後の活動形態について分かりやすく解説します。
DOMOTO、STARTO社とエージェント契約満了 出会って35年「これからも二人の絆を大切に『二人らしい世界』を笑顔で歩んでまいります」https://t.co/SxoS8Jox6Z
— オリコンニュース (@oricon) July 10, 2026
DOMOTOの新しい契約形態はどうなっている?
今回の公式発表で明らかになったポイントは大きく分けて2つあります。
グループとしての「DOMOTO」はSTARTO社とのエージェント契約を満了し、自分たちでマネジメントを行う。
堂本光一は個人としてSTARTO社とのエージェント契約を継続する。
堂本剛は2024年3月の時点で同社から独立し、個人事務所を立ち上げて活動しています。
つまり今後は、グループとしての窓口と、メンバー個人の窓口が完全に切り離されることになります。
この、グループ活動を継続しながら所属が変わるという形に戸惑うファンも多いですね。
しかし、エンタメ先進国である韓国に目を向けると、この形はすでにスタンダードとして定着しています。
まさにBLACKPINK方式!K-POP界で流行する「グループと個人の分離契約」
この契約形態を世界に知らしめた決定版が、BLACKPINKです。
BLACKPINKのメンバー4人は、グループ活動のマネジメントについては元々の所属事務所であるYGエンターテインメントと再契約を結びました。
しかし、個人のソロ活動に関してはそれぞれ別の個人事務所を立ち上げたり、異なる事務所に移籍したりして完全に独立しています。
ジェニやリサのソロ活動を追っていると、このシステムの合理性がよく分かります。
グループ活動の時だけ古巣のYGに集まり、圧倒的なシナジーを発揮する。
一方で、個人のソロ曲リリースや世界的なファッションブランドとのタイアップ仕事は、自身の個人事務所で迅速に決済していく。
このスピード感と自由度こそが、今の時代のトップアーティストが求めているリアルな形です。
SMでも相次ぐ独立、EXOやSHINeeが証明するハイブリッド型の実態
また、SMエンターテイメントのボーイズグループであるEXOのチェン、ベクヒョン、シウミンの3人も同様の形をとっています。
個人活動や3人でのユニット活動(CBX)は新事務所「INB100」でマネジメントを行い、EXOとしてのグループ活動の時だけは古巣であるSMで行うというハイブリッド型です。
SMからは他にもSHINeeのオンユやテミン、SUPER JUNIORのウニョクやドンヘなども、グループの看板を守りながら個人活動の自由を手に入れていますね。
少女時代が証明した「別事務所での完全体カムバック」
SMエンターテイメントと言えば、日本にも馴染みのある少女時代です。
少女時代のメンバーは17年の契約満了時に、テヨン、ユナ、ユリ、ヒョヨンがSMに残留。
ティファニー、スヨン、ソヒョン、サニー(サニーは2023年に退社)が他事務所の移籍や独立となっています。
少女時代としての活動はほとんどありませんが、それでも22年にはメンバー8人がSMに戻り完全体でのカムバック。
円満退社だからこそこのようなことができ、DOMOTOの目指す形と言えますね。
決別がもたらす代償、ジェシカの脱退劇にみる「関係断絶」のリスク
ちなみに、日本でも人気のあったメンバーであるジェシカは契約期間中にSMと対立、14年にグループ脱退、15年に専属契約解除となっています。
SMとの関係断絶により少女時代の名前を使うことも、メンバーと公に絡むこともできなくなっています。
ジェシカと似た立場なのが元KAT-TUNの田中聖ですね。(個人のビジネス展開による方向性の乖離というのも同じ)
なぜグループと個人を分けるのか?
DOMOTOやK-POPアーティストたちがこの複雑な契約形態を選ぶのには、明確なメリットがあるからです。
メンバー個人のやりたい仕事(ソロ活動)を最優先できる
長年活動を続けていくと、メンバーそれぞれに異なる挑戦したい分野が出てきます。
舞台を極めたい堂本光一と、独自の音楽世界をストイックに追求する堂本剛のように、個人のクリエイティブを最大化するためには、大きな組織の縛りから離れて個人の裁量で動ける環境が理想的です。
グループとしてのブランド(名前や楽曲)を捨てずに守れる
かつての日本の芸能界では、事務所を離れることはグループの解散や名前が使えなくなることを意味する場合がほとんどでした。
しかし、グループのマネジメントを独立させることで、大切な「DOMOTO」というブランドやこれまでの楽曲資産をそのまま守り続けることができます。
事務所の方向性の違いによる「グループ解散」を回避できる
個人の契約トラブルや方向性の違いが原因で、グループそのものが巻き添えを食って解散してしまう悲劇を避けることができます。
お互いの独立性を尊重しつつ、ファンが集まる場所だけを強固に残すための「大人の賢い選択」と言えます。
もし当時のジャニーズ事務所が「グループ維持+個人自由」という契約を導入していれば、SMAP解散はなかったのかもしれません。
あるいはキンプリも5人体制のまま、活動することができたのかもしれませんね。
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アトリエの独り言
今回のDOMOTOの発表は、環境は大きく変わるものの、二人が積み上げてきた絆やファンへの想いを守るための前向きなステップです。
DOMOTOの「グループはセルフマネジメント、個人は自由」という選択は、日本のアイドルの歴史がようやくK-POPのような「大人の契約形態」に追いついた瞬間であると言えます。
もはや個人の自由な挑戦や移籍を認めない専属契約が絶対という時代ではないのです。
K-POP界でもこのハイブリッド契約に切り替えたグループの多くが、現在もファンミーティングやコンサートを成功させており、アイドルの寿命を伸ばすための最適解として機能しています。
所属する場所が変わっても、グループの看板とファンの居場所は残り続ける。
K-POP界では馴染みのある形態が、日本のエンタメ界にもその流れが波及してきていると言えます。