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ミッシング2 ロハの結末。救急車が引き裂いた親子の絆と韓国社会の闇

ミッシング2 ロハの結末。救急車が引き裂いた親子の絆と韓国社会の闇

救急車が引き裂いた小さな命

韓国ドラマ「ミッシング」シーズン2の登場人物であるイ・ロハです。
ロハを演じているのはキム・ハオン。

ロハはただ母親に会いたいという純粋な願いを抱きながら、あまりに過酷な運命を辿った少年です。
彼を死に追いやったのは不慮の事故ですが、その背景には社会の歪みが深く関わっています。

※ネタバレ表現あり

救急車が引き裂いた親子の絆と背後に潜む闇

ロハと母親は、父親が服役中ということもあり、ホームレスとして生きていました。
ある日、母親が救急車で連れ去られたことで2人は離れ離れになってしまったのですが・・・。
このシーンは、なぜ救急車で運ばれたのか、わかりにくいところがあったかもしれませんね。

実在した韓国社会の闇、親子を引き裂いた「強制入院」の正体

母親を連れ去ったのは、正当な医療機関ではなく、補助金目当ての悪質なブローカーです。
韓国ドラマを見ていると主人公が家族(悪役)に精神病院に強制入院させられたシーンを見たことがあるかもしれませんね。
※2016年に法改正されるまで、韓国では保護者2人と専門医1人の同意があれば、本人の意思に関係なく強制入院が可能だった。
(医師ではなく家族に「ここから出して!」をお願いするのが、日本人から見れば不思議な光景)

当時の韓国では強制入院の問題が実在しており、ホームレスを隔離して利益を得ようとする大人に、幼いロハも巻き込まれてしまったというわけです。
母親も救急車で運ばれた際には、精神状態に異常があったわけではないはず。

誰にも探されることのなかった孤独な最期

母親とはぐれたロハは、母親を探しに1人で山へ向かい、そこで足を滑らせて転落死してしまいました。
身寄りのないホームレスの親子だったので、ロハがいなくなっても誰も気が付かず、捜索願が出されることもなかったというわけです。

ロハは誰かに殺されたわけではなく、あくまでも事故死になります。
ですが、悪意のある大人の身勝手な行動が連鎖し、結果的に1人の少年を山奥で孤独死させてしまったわけです。
社会の無関心と搾取が少年を死に追いやったという現実が、ロハのエピソードをより一層悲劇的なものにしています。

設定の不透明さと惜しい点

ロハの母親がなぜ強制入院のターゲットにされたのか、その経緯の説明が不足している感はあります。
日本人が見ると、強制入院の悪質ブローカーであることもわかりにくいですしね。

もちろん、あくまでもサブストーリーなので、詳細な説明描写ができないのは仕方がありませんが・・・。

アトリエの独り言

ロハという少年は、ミッシングというドラマの描く「忘れられた人々」の象徴のように感じます。
悪い大人たちの欲望によって、愛する人から引き裂かれたロハ。

村では元気に過ごしていたのですが、現実世界での彼の孤独な最期を思うと胸が痛みますね。
最後はお母さんに会うことができたようなので、あの世で幸せに暮らしてもらいたいです。(もっとも、お母さんはまだ生きていますが・・・)

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