暗行御史(アメンオサ)の評価と視聴率推移!ヒットの理由を徹底分析 - 韓流アトリエ~気になるニュースとドラマ、視聴率や評価を読み解く~
最新の韓国ニュースを独自の視点で。視聴率やドラマへの厳しい声も、忖度なしの言葉で綴ります。

暗行御史(アメンオサ)の評価と視聴率推移!ヒットの理由を徹底分析

暗行御史(アメンオサ)の評価と視聴率推移!ヒットの理由を徹底分析

王室の秘密捜査官が挑む痛快コミック時代劇

2020年から2021年にかけてKBSで放送された韓国ドラマ「暗行御史:朝鮮秘密捜査団」です。
主演にキム・ミョンス、クォン・ナラ、イ・イギョン。

昼はしがない官僚、夜は賭博場に通い詰める道楽者。
そんな頼りない男が突然「暗行御史(アメンオサ)」に任命され、悪徳高官をぶちのめしていく痛快フュージョン時代劇です。
ちなみにキム・ミョンスにとっては入隊前最後のドラマになりますね。

暗行御史:朝鮮秘密捜査団の視聴率推移

回次全国視聴率
1回 1部5.0%
1回 2部5.0%
2回 1部5.0%
2回 2部5.8%
3回 1部5.3%
3回 2部5.2%
4回 1部5.2%
4回 2部6.1%
5回 1部5.0%
5回 2部5.7%
6回 1部4.9%(最低)
6回 2部6.5%
7回 1部6.0%
7回 2部8.7%
8回 1部6.4%
8回 2部9.7%
9回 1部5.8%
9回 2部9.7%
10回 1部7.7%
10回 2部11.6%
11回 1部8.4%
11回 2部10.6%
12回 1部8.6%
12回 2部12.0%
13回 1部9.7%
13回 2部13.6%
14回 1部8.8%
14回 2部12.3%
15回 1部8.8%
15回 2部12.0%
16回 1部10.2%
16回 2部14.0%(最高)

※データ出典:Nielsen Korea基準

初回は5.0%というスタートを切った「暗行御史:朝鮮秘密捜査団」です。
6話の1部で記録した4.9%が自己最低視聴率なので、数字はほとんど落としていません。
10話で二桁を突破し、最終回16話で自己最高視聴率14.0%を記録し有終の美を飾りました。

KBSの月火ドラマ枠としては、約3年ぶりとなる二桁視聴率です。
当時のKBS平日ドラマは低迷期ですが、それだけに14%というのは素晴らしい視聴率でしたね。
ちなみに前作「ゾンビ探偵」の最終回は2.6%、その前の「あいつがそいつだ」の最終回が3.1%。
いかに低視聴率が続いていたのかが、わかるというものです。

※数字はニールセンコリア調べ

暗行御史はつまらない?韓国でのリアルな評判と評価

今作はコメディ、ミステリー、捜査、ロマンス、時代劇のジャンルになります。
韓国の主要コミュニティや反応をチェックすると、評価の軸になっているのはキム・ミョンス、クォン・ナラ、イ・イギョンによる「おバカ3人組の完璧なケミ」です。
これまでのキム・ミョンスのクールなイメージを覆すようなマイペースなキャラクターと、美しすぎる女装シーンのギャップは大きな見どころです。
さらに弓と剣を使ったアクションも見どころになりますね。

事件解決モノの時代劇といえば、拷問や悪政など重苦しい展開が続きがち。
ですが今作は、イ・イギョン演じるパク・チュンサムが画面に出てくるだけで一気に空気が和らぎます。
そしてクォン・ナラ演じる男勝りで度胸のあるホン・ダインが加わることで、「ドタバタしているのに、土壇場では奇跡的なコンビネーションを発揮する」というバディ物としての爽快感が生まれています。

時代考証の甘さとパターン化された「お決まりの罠」

一方で、マイナス要素としては「時代劇としてのリアリティや歴史考証が雑」といった指摘も見られます。
コメディ時代劇として割り切って見れば面白いのですが、歴史劇としてのリアリティや時代考証はかなり甘めです。

例えば、拷問や取調べの描写、衣装や小物の扱い、登場人物たちの言葉遣いや倫理観などに「現代っぽさ」が色濃く残っています。
「赤い袖先」のような重厚でリアリティのある本格時代劇や、しっかりとした歴史コメディを期待して観た視聴者からは、「学芸会のように軽すぎる」「リアリティがなくて世界観に入り込めない」と不満の声が出るポイントになっています。

赤い袖先の視聴率と韓国の評価を分析!ジュノ絶賛も好みが分かれる理由

韓国ドラマ「赤い袖先」の視聴率推移とリアルな評価を徹底分析。 最高視聴率17.4%を記録した名作ですが、史実ベースの重い展開やヒロインの態度に「もどかしくてつまらない」と感じる声も。 過去作「イ・サン」との比較から本作の価値を紐解きます。 続きは本編へ。

韓流アトリエ~気になるニュースとドラマ、視聴率や評価を読み解く~
美男美女コンビなのに胸キュン不足?ロマンス要素の物足りなさ

また、キム・ミョンスとクォン・ナラという美男美女のカップリングなのですが、ロマンスとしての深みやキュンとする展開はやや控えめです。
捜査劇やコメディ要素がメインであるため、ロマンス要素が途中で立ち消えになったり、進展が遅かったりと「バディ(相棒)」の域をなかなか出ません。
「韓ドラ特有の濃密なロマンスや胸キュンを期待していた層」にとっては、甘さが足りず消化不良に感じられる可能性があります。

複雑化する韓ドラ界で光った「超シンプル構造」

近年の韓国ドラマは伏線が複雑に入り組んだサスペンスや、重厚な本格時代劇が増える傾向にあります。
そんな中で今作が受けた最大の理由は、「誰が悪者で、何を成敗すればいいのか」が序盤でスッキリ分かる圧倒的な分かりやすさです。

「この伏線を見落としたら分からなくなるかも」という緊張感から解放され、仕事終わりや疲れている夜でも肩の力を抜いて楽しめる。
この「脳に負担をかけない娯楽性」こそが、ストレス社会における視聴者の需要に完璧に合致した理由でしょう。

「分かりやすすぎる悪人」への批判とヒットを後押しした時代背景

確かに成敗される側の悪徳領主や悪徳官僚たちのキャラクターが、「わかりやすすぎる悪人」として描かれているという批判はあります。
ドラマ全体の構図としては分かりやすい反面、ドラマチックな人間ドラマや深い伏線回収を好む視聴者には、やや味気なく浅い印象を与えてしまうでしょう。

それでも高視聴率を記録したことからもわかるように、大衆性のあるドラマです。
特に放送当時はコロナ禍で暗い世の中だったので、明るいドラマが好まれた面はあるでしょう。

御史<オサ>とジョイと比較して見える暗行御史のダイナミズム

同じ暗行御史と、暗行御史の潜入捜査をテーマにした作品で思い出されるのが、テギョン主演のドラマ「御史<オサ>とジョイ」です。
「御史<オサ>とジョイ」が美食家の御史と離婚女性のタッグによる「グルメ&フュージョンラブコメ」だったのに対し、今作はより王道で古典的な「痛快世直し」のドラマです。

御史とジョイ視聴率・評価紹介!美食にこだわったポップな史劇

テギョンとキム・ヘユン主演『御史とジョイ』の評価、視聴率、OST情報を徹底解剖。 美食をテーマにしたポップな時代劇の魅力や、韓国でのリアルな評判を紹介します。 歴史考証の正確さやロマンスの見どころを独自の視点で解説。 今すぐ最新情報をチェック。

韓流アトリエ~気になるニュースとドラマ、視聴率や評価を読み解く~

どちらも暗行御史という裏の職務を扱う点は共通していますが、「御史<オサ>とジョイ」がポップで明るい人間模様を描いたのに対し、「暗行御史:朝鮮秘密捜査団」はより熱いアクションと勧善懲悪の快感を提示しています。
また今作は、水戸黄門の印籠のように「馬牌(マペ)」を突き付けて悪人を成敗する、あの痛快なスカッと感を最大限に活かしたエンタメ性が強く、老若男女問わず幅広い層が楽しめる作りになっているのが特徴です。

白黒タキシード猫のアトリエ猫が「複雑な伏線はいらない。頭を空っぽにしスカッとできる王道こそストレス社会が求めた正解だ」と語り執筆デスクで分析するイラスト。あえて王道を貫いた娯楽性を評価する筆者独自の視聴経験と考察を補完している。

アトリエの独り言

好評だった3人のコミカルな掛け合いも、中盤で少しダレが指摘されます。
それでも軸であるコメディ感をブレさせなかったのが正解で、余計なひねりを加えずに「最後は絶対に悪が滅びる」という王道を貫いたことが、高視聴率に繋がったのかもしれません。

複雑な要素を詰め込み過ぎると視聴者は疲れてしまい、評判を落とすことにもつながります。
今作はその罠を回避し、気楽に見れるドラマとして高評価を得ました。

キャストのファン評価も納得?日本で支持される最大の理由

ちなみに日本でも非常に評価が高いですね。
難しい歴史知識がなくても楽しめて、何よりキム・ミョンスの美しさとアクションを堪能できる点が人気の理由になっています。

キャストのファンが評価の底上げをするのは私の嫌うところなのですが、今作のように気楽に見ることのできるドラマはそれが正解です。
普段時代劇を見ない人でも見やすいドラマなので、ジャンルやキャストが好きな方は見てみると良いドラマですね。

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