カン・ヒョンナムが残した温かな爪痕と意外な課題
韓国ドラマ「ザ・グローリー」で、主人公ムン・ドンウンの冷徹な復讐を「温かな光」で支え続けた協力者のカン・ヒョンナム。
ヒョンナムを演じているのはヨム・ヘラン。
凄惨なDV被害者でありながら、視聴者に癒やしと希望を与える唯一無二の存在となりました。
素人離れした驚異の探偵スキルと物語の都合
ヒョンナムで気になったのは、素人とは思えない探偵スキルです。
尾行の仕方は危なっかしいけど、相手の隙をついてスマホを奪い、さらにはロックまで解除してしまう手際の良さには唸らされます。
そうは言っても、あまりにも都合が良すぎるのは気になるところ。
なぜ尾行に気づかれないのかもそうだし、スマホを奪ってロックまで解除してしまうのは、さすがにリアリティに欠けます。
ドンウンの凍てついた心を溶かした明るさ
ヒョンナムの魅力は、過酷なDVを受けていた被害者なのに、陽気な性格が失われなかったところです。
ドンウンとは復讐という目的で繋がっていたはずですが、ドンウンがふとした瞬間に笑顔を見せていたのはヒョンナムの存在があってこそ。
また、なんといっても、娘を脅しの材料に使われながらもドンウンを裏切らなかったところに胸を打たれた。
復讐劇の中でも美しい信頼の形として描かれていましたね。
シーズン2で浮き彫りになった構成の揺らぎ
とはいえ、好評ばかりではないヒョンナムです。
シーズン2(ドラマ中盤以降)は、ドンウンの協力者の中心はチュ・ヨジョンになりました。
ヒョンナムはメインストーリーから、少し離れた存在になっています。
それだけならともかく、復讐とは関係のないヒョンナムの「家族ドラマ」のようなエピソードが描かれることに。
シーズン2ではヨジョンとドンウンのロマンスの評判が悪いですが、ヒョンナムも復讐劇を薄めてしまいマイナス評価に。
前半の「バディ感」が好きだった視聴者からは残念な声も聞こえています。
アトリエの独り言
悪役のジェジュンやサラにはギャグキャラ要素があったけど、ヒョンナムは普通にコメディ系のキャラでもあります。
だからこそ、謎の探偵スキルが描写されたわけですね。
最終的には総菜屋として新しい人生を送ることになったヒョンナム。
あの探偵スキルを活かすことができなさそうなのは、もったいないところですが・・・。
ドンウンとの親交は続きそうですし、いずれまた探偵スキルが活きるときが来るかも。