家族を守るための「禁断の選択」
25年にKBSで放送された韓国ドラマ「ウンスのいい日」です。
主演にイ・ヨンエ、キム・ヨングァン、パク・ヨンウ。
「チャングムの誓い」でお馴染み、国民的女優イ・ヨンエが、家族を守るために図らずも「麻薬」の世界に足を踏み入れてしまう主婦を演じたヒューマン・クライムスリラーになります。
イ・ヨンエが99年の「インビテーション」以来、26年ぶりにKBSドラマに復帰して話題になりましたね。
ウンスのいい日の視聴率推移
初回は3.7%という視聴率でスタートした「ウンスのいい日」です。
4話で3.0%まで落ち込み、これが自己最低視聴率となりました。
序盤には最高視聴率17.1%を記録した「暴君のシェフ」という超強力な競合作品がいた不運がありました。
「暴君のシェフ」が放送を終えた5話では5.1%まで急上昇し、これが今作の自己最高視聴率となりました。
最終回12話4.9%という数字になっております。
強力なライバルがいなくなってからも視聴率を伸ばせなかったのは残念なところですね。
※数字はニールセンコリア調べ
ウンスのいい日の韓国での評価
ジャンルとしてはヒューマン、スリラー、犯罪、ノワール、ピカレスク。
ポスターはロマンスっぽい雰囲気もあるけど、犯罪ジャンルですね。
イ・ヨンエが上品なイメージを捨てて、これまでとは違うキャラを演じて好評です。
平凡な主婦が極限状態で冷酷な顔を見せていく過程は、没入度をあげました。
主婦の物語から組織犯罪ドラマへ
ポイントはKBSという公営放送局が麻薬という素材を扱ったことです。
主婦が犯罪に染まっていくという重苦しい展開のドラマになりますね。
それはピカレスク(悪人が主人公)ジャンル的に仕方のないところですが、「組織犯罪ドラマ」としてウンス(イ・ヨンエ)以外のストーリーまで増えたことは賛否あります。
主婦という等身大のエピソードから、国家的な事件になっていったわけですね。
また、サブキャラのエピソードも比較的丁寧に描かれたことから、12話というエピソードではメインエピソードが削られた印象にも。
崖っぷちの主婦が選んだ「必要悪」の行方
イ・ヨンエという大女優は作品選びの目が厳しいとされます。
そんな彼女が選んだ脚本なので、それだけしっかりとしたものであると考えられます。
また、彼女の実生活と同じ主婦という設定だからこそ出せるリアリティもあるでしょう。
ちなみにキム・ヨングァンとは、単なるロマンスではなく、危うい協力関係で濃厚なケミを見せました。
ヒロインが主婦という設定なので、恋愛関係になるわけにはいきません。
ですが、極限状態に置かれた男女が、お互いに唯一の理解者になっていく過程が描かれたドラマ。
単なる犯罪ドラマではなく、家族を救うために犯した罪はどこまで許されるのか。
このような道徳的な問いを突き付けた構成も見応えがあります。
ウンスのいい日のOSTまとめ
アン・シウ「Echoes of Tomorrow 」
YUNMIN(TOUCHED)「IRON HEART」
JAMIE「Fragile Life (KOR Ver.)」
アン・シウ「Fragile Life (ENG Ver.) 」
イム・ユンソン「Dejavu」
Lyle「Blue eyes」
アトリエの独り言
麻薬という素材は見る人を選ぶと思われます。
主婦が犯罪に染まるという重苦しい展開なので、大衆性はないのでしょう。
だから視聴率も低迷してしまった。
それでも、脚本がもう少し主人公の心理に集中していたら、もっと良い評価を受けたドラマなのかもしれませんね。
タイトルとビジュアルがロマンスっぽいかもしれないけど、純粋なロマンスストーリーを期待して見るドラマではありません。
暗い雰囲気のドラマなので誰にでもおすすめできるわけではないのですが、ジャンルや素材が好きなら見てみるのも良さそうなドラマですね。