幽霊専門の弁護士が挑む前代未聞の法廷劇
2026年にSBSで放送された韓国ドラマ「シン・イラン法律事務所」です。
主演にユ・ヨンソク、イ・ソム、キム・ギョンナム。
幽霊が見える体質ゆえに、亡くなった者たちの無念を法的に解決する「幽霊専門弁護士」の奮闘を描いたファンタジー法廷ドラマです。
シン・イラン法律事務所の視聴率推移
| 回次 | 全国視聴率 |
|---|---|
| 1回 | 6.3% |
| 2回 | 8.7% |
| 3回 | 7.8% |
| 4回 | 9.1% |
| 5回 | 8.7% |
| 6回 | 10.0%(最高) |
| 7回 | 7.6% |
| 8回 | 9.5% |
| 9回 | 6.7% |
| 10回 | 6.6% |
| 11回 | 6.5% |
| 12回 | 6.0%(最低) |
| 13回 | 6.5% |
| 14回 | 6.0%(最低) |
| 15回 | 7.3% |
| 16回 | 7.6% |
※データ出典:Nielsen Korea基準
初回は6.3%というスタートを切った「シン・イラン法律事務所」です。
6話で10.0%と二桁を突破しましたが、これが自己最高視聴率。
終盤14話で自己最低視聴率4.0%、最終回16話は7.6%となっています。
終盤に視聴率が落ちたのは大作「21世紀の大君夫人」の放送がスタートした影響があります。
やはりIUとピョン・ウソクのケミの注目度には負けてしまった。
それだけでなく、ドラマの評判自体も落ちてしまったところがありますね・・・。
強い競合がいたのは不運ですが、それにしても終盤に視聴率を落としたのは印象が悪いです。
※数字はニールセンコリア調べ
シン・イラン法律事務所はつまらない?韓国でのリアルな評判と評価
今作はヒューマン、オカルト、法廷、ロマンスなどのジャンルになります。
韓国では何といっても主演のユ・ヨンソクによる「憑依演技のオンパレード」に対して絶賛の声が上がっています。
これまでのユ・ヨンソクのクリーンなイメージを完全に破壊するほどの衝撃です。
声のトーンや視線の配り方、さらには指先の細かな動きまで、女子高生の霊やヤクザの霊が乗り移る様子を完璧に演じ分ける姿は、まさに圧巻の一言です。
幽霊の証言をいかにして現世の証拠として成立させるかという、ファンタジー法廷ジャンルになります。
この「ありえない設定」を「ありえる解決策」へと落とし込んでいく脚本。
そして、不当な扱いを受けて亡くなった者たちが、シン・イランの手を借りて勝利を掴む瞬間の爽快感が人気のドラマですね。
法廷劇としてのリアリティを削いだ「ファンタジー」の代償
一方で、「憑依シーンが多すぎてドラマの本筋がぼやける」といった指摘も見られます。
また、幽霊の恨みを晴らす展開がパターン化しており、中盤から少し「つまらない」と感じるという厳しい意見も出ています。
そしてファンタジー要素が強すぎるというのも、法廷ジャンルとしてはマイナス要素になります。
本格的なリーガルドラマが好きな視聴者にとっては、物足りなさが残る点として挙げられています。
16部作への延長がもたらした物語の停滞
視聴率の推移のところでも話しましたが、今作は終盤に評価を落としてしまいました。
というのも、元々は12部作として企画されていたのですが、最終的に16部作へと話数が増えたようです。
結果、7回あたりからの引き伸ばしが目立つようになったという酷評が出ています。
それまではスカッとする「サイダー展開」が人気のドラマでした。
それが徐々に感動やロマンス要素が強くなったことで、賛否別れる結果になりました。
「韓ドラあるある」の罠。テーマを壊した不要なロマンスと視聴者の離脱
特にエピソードを詰め込んだ印象になる無駄なロマンスに関しては「韓ドラあるある」として評価を下げやすい傾向にあります。
「幽霊の無念を晴らす」というテーマが人気だったのに、関係のないロマンスが入ってしまった。
シン・イラン(ユ・ヨンソク)とハン・ナヒョン(イ・ソム)のケミも人気だったのに、ドライな協力関係からラブコメのトーンになったので「韓国ドラマの悪いところが出た」という印象にもなりますね。
百人力執事と比較して見える死者への向き合い方
幽霊の願いを叶えるというテーマで思い出されるのが、ヘリ主演のドラマ「百人力執事」です。
「百人力執事」が葬儀ディレクターとして死者の最後の手助けをする「癒やし」のドラマだったのに対し、今作は弁護士として「正義」を勝ち取る戦いのドラマです。
どちらも死者の無念を扱う点は共通していますが、「百人力執事」が静かな感動を呼ぶのに対し、「シン・イラン法律事務所」はよりエネルギッシュで痛快な解決策を提示しています。
また、今作は「憑依」というギミックを最大限に活かしたエンターテインメント性が強く、より幅広い層が楽しめる作りになっているのが特徴です。
「12部作で完結すべきだった」との声も
ただし、好評だったユ・ヨンソクの憑依演技も徐々に「見慣れ感」が出てしまいます。
そこで制作陣は感動やロマンスを入れたのかもしれませんが、逆にドラマの良さを消してしまったという声も。
12部作と比較的短い話数で終わった方が、ドラマの評価は高いものになったのかもしれません。
シン・イラン法律事務所のOSTまとめ
JUKJAE「Warmth, Where Memory Rests」
YUNMIN「And a New Life Begins」
Brick「Puffy Love」
パク・ジウォン(fromis_9)「Here I Am」
ジン・ヒョジョン「Maybe」
キム・ピル「You Were My Star」
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アトリエの独り言
話数が増えると多くの場合は中だるみの印象を与える脚本になり、評価を落とす傾向にあります。
今作もそのパターンに陥ったと言えますね。
脚本はカン・チョルギュ作家とキム・ガヨン作家の共同執筆ですが、2人は20年の「アリス」も共同執筆。
アリスも前半の好評から終盤に評価を落としてしまったドラマになりますね。
韓国での失速をよそに日本で「満足度」が高い意外な理由
ちなみに日本では非常に評価が高いですね。
ファンタジー要素が強く法廷ジャンルとしてはあり得ないところがあるのですが、ヒューマン要素の強さが人気の理由になっています。
韓国では終盤に評価を落としたドラマですが、日本では前半の勢いそのまま、最後まで楽しめた人が多いことが口コミから見て取れます。
個人的には韓国での評判を重視するので、ややおすすめしにくいところがあるのですが・・・。
日本での評判を見ると、興味があるなら見てみるのも良さそうですね。





