アトリエの独り言
1本の不気味な電話から本当の愛が始まるという展開は、非常にロマンチックで話題性が高かったドラマです。
電話がテーマのドラマということもあり、スマホ画面が多く登場する演出も話題です。
韓国ではテレビではなくスマホでドラマを見ると、スマホ画面の演出は文字が小さくて見にくいという不満があったそうです。
日本では字幕で見る人がほとんどだと思うのであまり関係はないのですが、作中のスマホ画面の文字すべてが翻訳されるわけではないので、そこはマイナスになるのかな。
(それはどのドラマでも言えることですが)
新ジャンル・ロマンスリルの可能性と惜しまれる結末
視聴率以上に話題性が高かったドラマなので、興味がある人は見てみると良さそうです。
「ロマンスリル」という新ジャンルを体感したいなら、迷わずチェックすべきドラマ。
ただし、後半に評価が失速してしまったのが本当に惜しいドラマですね。
SNS上でのファンの熱量の変化を追ってきた身としては、後半の失速は非常に残念な結果でした。
政略結婚の沈黙を破る正体不明の呼び出し音
24年にMBCで放送された韓国ドラマの「その電話が鳴るとき」です。
主演にユ・ヨンソク、チェ・スビン、ホ・ナムジュン、チャン・ギュリ。
ウェブ小説を原作としたドラマで、政略結婚で結ばれた仮面夫婦の元に、一本の脅迫電話がかかってくることから始まる物語です。
※脚本のキム・ジウン作家は「医師ヨハン」という小説原作のドラマも執筆しています
その電話が鳴るときの視聴率推移
初回は5.5%という、まずまずの数字でスタートした「その電話が鳴るとき」です。
2話の4.7%が自己最低視聴率になりますね。
ただ、視聴率は大きく伸びることなく5~7%台の推移。
最終回はやや反発を見せ、自己最高視聴率8.6%を記録しました。
MBCといえば地上波では最も視聴率の出ないテレビ局ですし、MBCのドラマだと思えば悪くない視聴率です。
ネットフリックスで配信されたので、ネットフリックスで見る視聴者も多かったでしょうしね。
※数字はニールセンコリア調べ
その電話が鳴るときの韓国での評価
今作は復讐、ロマンス、スリラー、ミステリー、社会告発など。
ロマンスとスリラーがミックスしたドラマになりますね。
甘いロマンスに「脅迫電話」というスリラー要素が入り、その緊張感がロマンスの切なさを引き出しました。
12部作と比較的短いドラマになりますが、中だるみのないテンポの良い脚本が高評価。
ユ・ヨンソクとチェ・スビンのケミも良いですね。
ユ・ヨンソクが放つ冷徹さと、チェ・スビンの儚げな存在感。
この2人が織りなす危うい空気感こそが、本作最大の牽引力となっています。
実年齢でいえば10歳の差があるのですが、お互いを拒絶しながらも惹かれ合ってしまう、大人のロマンスとしての説得力が非常に高かったですね。
マクチャン展開への困惑と最終回への厳しい声
ネットでの話題性も高かったドラマですが、惜しい点も指摘されます。
後半に入ると刺激が強いマクチャン展開が目立つとされる。
やや強引なところもあり、ユ・ヨンソク演じるサオンが特定の事態に対してあまりにも鈍感に描かれた点や、犯人の動機や背景の掘り下げが不十分だったというマイナス評価もあります。
また、最終回での架空の国のエピソードは賛否あり、メインテーマとは関係ないので不要という意見が多いです。
竜頭蛇尾と言われるほど酷い結末ではないのですが、やや後半の失速を感じたドラマになりますね。
脅迫電話が暴く偽りの関係
前半から話題性の高かったドラマになります。
政略結婚から3年もの間、一言も言葉を交わさなかった仮面夫婦の運命が、一本の不気味な電話によって動き出す。
「脅迫電話」が、会話のなかった夫婦の本音をあぶりだしていくという逆説的な構図です。
脅迫電話が溶かす仮面夫婦の氷のような関係
心の距離が遠かった2人が、危機的な状況を通じてお互いを見つめなおす過程がスリリングに描かれ没入度を高めました。
そのスリラーの緊張感がロマンスを熱く、切ないものに昇華させています。
誰が味方で、誰が敵なのか疑心暗鬼の極限状態の中で、夫婦が初めて本音で向き合い、手を取り合っていく過程は、「ロマンスリル」というジャンルの真骨頂です。
その電話が鳴るときのOSTまとめ
イム・ヒョンシク(BTOB)「See The Light」
イム・ヨン「Numb」
SURAN「Hear Me Out」
ジェヨン (SWAY)「May I Love You?」
フィイン(MAMAMOO)「I Feel It Now」
ユ・ヨンソク「Say My Name」