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ザ・グローリー イェソルの結末は救いか?「静かな追放」の真意を考察

ザ・グローリー イェソルの結末は救いか?「静かな追放」の真意を考察

濁りのない瞳が映した世界の真実

「ザ・グローリー」で、最も純粋な光であり、同時に最も残酷な標的となってしまった少女ハ・イェソル。

イェソルを演じたのはオ・ジユル。
大ヒットドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」でパク・ウンビンの幼少期を演じて鮮烈なドラマデビューを飾った注目の子役ですね。

※ネタバレ表現あり

血の繋がりよりも強かった育ちの環境

イェソルといえば実の父親がハ・ドヨンではなく、チョン・ジェジュンでした。
ジェジュンと同じ先天的色覚異常という「血の証拠」もあり、それはイェソルにとって大きなコンプレックスでもありました。

自分の世界が他人とは違う色であることを悟り、苛立ちのあまりタブレット端末を浴槽に投げ捨てるシーンもありました。
あれは衝撃的ですが、幼い心に刻まれた深い葛藤を感じさせ、胸が締め付けられる思いでしたね。
実の父親の冷酷な姿を感じさせるシーンでもありましたが・・・。

ハ・ドヨンの教育とパク・ヨンジンの仮面が守ったもの

一方で、いじめ加害者という冷酷な両親を持ちながら、イェソル自身は非常に素直で思いやりのある子供に育っていました。
ハ・ドヨンが上流階級の紳士として注いできた真っ当な教育、そしてパク・ヨンジンが娘の前でだけは必死に守り抜こうとした「完璧な母」の仮面。
それが、イェソルの人格を健全に育むための防波堤となっていたのかもしれません。

殺人犯の娘という消えないレッテル

ドラマの終盤、イェソルに突きつけられた現実はあまりに過酷なものでした。
母親のパク・ヨンジンが殺人犯として世に晒されたことで、彼女は「加害者の子供」として学校で激しいいじめに遭うことになります。
(しかも母親はお天気キャスターで元々有名人ですし)

イギリス留学は救済か、それとも「静かな追放」か

ドンウンの復讐の矛先がイェソル自身に向けられることはなかったものの、周囲の大人たちの悪意が結果としてイェソルを傷つけてしまうことになりました。
イギリスへの留学という結末は、一見するとハッピーエンドのように見えますが・・・。

罪のない子供が、親の報いとして故郷を追われるという救いのない展開。
海外留学というのは韓国ドラマでも描かれる、富裕層にとって定番の避難ルートです。
韓国という居場所を完全に失ってしまった「静かな追放」であるという批判的な視点も存在します。

ハ・ドヨンという選択が示した唯一の希望

救いがあったのは、ハ・ドヨンが下した決断です。
血の繋がりがないと知り、妻の裏切りに絶望しながらも、彼は最後までイェソルを自分の娘として守り抜く道を選びました。
空港で見せた、不安に震えるイェソルの手をしっかりと握るドヨンの姿は、血縁という呪縛を超えた父としての愛の勝利であったと言えますね。

アトリエの独り言

ただ、ジェジュンとの血縁関係という事実が消えるわけではありません。
成長したイェソルがいつか自分の「本当の色(父親)」と向き合う日が来るのではないかという不安もあります。
ジェジュンは死んでいますし、殺したのは育ての親であるハ・ドヨンですし・・・。(明言はされていませんが)

いずれにしても韓国内では居場所がなくなったと言えるかもしれません。
ハ・ドヨンが最低限、イェソルに被害が及ばないようにできるだけの財力と能力があったのが救いですね。

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