アトリエの独り言
かつて「国民の妹」とも呼ばれたキム・ユジョンですが、今作では残酷で美しい悪女を演じています。
彼女のキャリアの転換点とも言えるドラマかもしれませんね。
監督はイ・ウンボクPD。
「ドリームハイ」、「トッケビ」、「太陽の末裔」、「ミスターサンシャイン」、「スイートホーム」などを手掛けた大物監督ですね。
今作はウェブドラマなので、テレビドラマとは雰囲気も違うダークな作品。
気になるなら見てみるのも良さそうなドラマ。
成功の裏に隠された仮面と、狂気的なまでの愛憎劇
25年にTVINGで配信された韓国ドラマの「親愛なるX」です。
主演にキム・ユジョン、キム・ヨンデ、キム・ドフン、イ・ヨルム。
ウェブトゥーンが原作のドラマですね。
トップ女優として頂点に上り詰めたヒロインが、その仮面の裏に隠した残酷な本性と、彼女を支え続けた男の歪んだ愛情を描くダークなメロドラマです。
親愛なるXの配信ランキングと話題性
「親愛なるX」TVINGオリジナル作品のため、視聴率という数字はありません。
配信開始直後からTVING内の「リアルタイム人気プログラム」で1位を獲得し、数週間にわたりトップ3をキープしました。
若い世代から圧倒的な支持を得たドラマで、SNSでの言及数を示す話題性ランキングでも上位に食い込んでいます。
海外のファンからも高い関心を持たれたドラマで、人気のウェブドラマになりますね。
親愛なるXの韓国での評価
今作は犯罪、メロ、スリラー、ピカレスク、ノワール系のジャンルになりますね。
キム・ユジョンにとっては14年の映画「優しい嘘」以来、11年ぶりの悪役になります。
当時は子役なので、成人として初めて演じる悪役になるということですね。
キム・ユジョンはまだまだ子役時代のかわいらしく爽やかなイメージが残っているのですが、今回は冷酷なソシオパス役(反社会性パーソナリティ障害)。
今作最大の成功要因がキム・ユジョンの演技と言われます。
原作とドラマで乖離する二人の距離感
とはいえ、脚本に関しては厳しい意見もあります。
原作の緻密な心理描写に比べるとドラマではロマンスが強調されているという指摘があります。
原作のペク・アジン(キム・ユジョン)とユン・ジュンソ(キム・ヨンデ)は「支配者と服従者」という感じ。
しかしドラマでは2人のビジュアルの良さもあってか「切ない、運命的な愛」という雰囲気が強調されています。
心理スリラーを期待していた原作ファンからは、甘いロマンスに拍子抜けたところがあったでしょう。
運命という名の呪縛が生む切ないケミ
ドラマの注目ポイントは2人の関係が単なる純愛ではなく、お互いの人生を侵食しあうような危うさを含んでいる点です。
ドラマ版で強調された「切なさ」や「運命」は、決して幸せに向かうためのものではありません。
逃げたくても逃げることのできない、血の繋がらない兄妹のような絆。
その強い結びつきが、結果としてアジンの孤独な執着を加速させ、ジュンソもアジンの抱える底知れない闇へと飲み込まれていきます。
この「愛しているからこそ離れられず、共に深みにハマっていく」という切なさが、ダークなケミを生みドラマの話題性に繋がりました。
視聴者の評価が二分した衝撃のラストシーン
ちなみに最終回の結末について、賛否あるところです。
「スッキリした」という声もあれば、「救いがない」という声もあります。
「地獄のような純愛」というフレーズがピッタリな、痛みを伴う結末。
わかりやすいハッピーエンドを望む方には、不満の残る終わり方になるはずです。
親愛なるXのOSTまとめ
リム・キム「Run & Run」
Elaine「Insane」
ミンニ (i-dle)「Devil’s Angel」
Sam Ock「Goodbye」
COCONA「Ego」
Olivia Marsh「Eyes On Me」