良いが悪いドンジェの評価と視聴率!つまらないと感じる理由を徹底分析 - 韓流アトリエ~気になるニュースとドラマ、視聴率や評価を読み解く~
最新の韓国ニュースを独自の視点で。視聴率やドラマへの厳しい声も、忖度なしの言葉で綴ります。

良いが悪いドンジェの評価と視聴率!つまらないと感じる理由を徹底分析

良いが悪いドンジェの評価と視聴率!つまらないと感じる理由を徹底分析

出世と正義の狭間で揺れる愛すべき検事の奮闘を描くスピンオフ

2024年に韓国のTVINGで配信され、tvNでも放送されたドラマ「良いが悪い、ドンジェ」です。
主演にイ・ジュニョク、パク・ソンウン。
名作サスペンス「秘密の森」シリーズで強烈な存在感を放った検事ソ・ドンジェを主人公に据えたスピンオフ作品です。

スポンサー検事という過去の汚名から抜け出したいソ・ドンジェが、泥沼の事件に巻き込まれながら生き残りをかけて奔走する犯罪サスペンスコメディですね。

良いが悪い、ドンジェの視聴率推移

回次全国視聴率
1回3.766%(最高)
2回2.885%
3回2.546%
4回2.281%
5回2.620%
6回2.682%
7回2.131%(最低)
8回2.359%
9回2.271%
10回2.775%

※データ出典:Nielsen Korea基準

tvNの月火ドラマ枠で放送された「良いが悪い、ドンジェ」です。
初回1話は3.76%を記録し、好調な滑り出しを見せました。
しかし1話が自己最高視聴率となっている点は、ややマイナス。

その後は2%台の推移となり、7話で自己最低視聴率2.13%。
最終回10話は2.77%で幕を閉じています。

配信プラットフォームであるTVINGでの先行配信という影響もあり、視聴率は伸び悩みましたね。
TVINGでの木曜先行配信、tvNでの月火枠放送という変則スケジュールなので、2%を割ることがなかった点は及第点としたいところです。
ドンジェというキャラクターの固定ファンダムが機能していた証拠と言えます。

※数字はニールセンコリア調べ

良いが悪い、ドンジェはつまらない?韓国でのリアルな評判と評価

今作は犯罪、法廷、コメディ、ピカレスクジャンルになります。
今作の最大の武器は、ソ・ドンジェの脳内モノローグ(心の声)と表情のギャップです。
表向きはプライドの高い敏腕検事の顔を取り繕いながら、心の中では「やばい、どうしよう」「ここで点数を稼がなきゃ」と必死に保身と言い訳を考えています。
この情けなくも愛おしい心理描写がテンポよく描かれるため、視聴者が自然と彼に感情移入し、応援したくなる構造になっています。

制作陣の愛が詰まったソ・ドンジェの精密な心理描写

今作は「秘密の森」本編で補助作家を務めたファン・ハジョンとキム・サンウォンが手掛けたこともあり、ソ・ドンジェという人物の言動や心理が極めて解像度高く描かれています。
保身のために右往左往しながらも、どこか憎めず応援したくなる絶妙な人間味が、視聴者から熱狂的な支持を集めました。
「ベター・コール・ソウル」になぞらえて「ベター・コール・ドンジェ」という愛称が定着したほどです。

パク・ソンウンとの息詰まる心理戦とコミカルな駆け引き

悪役を演じるパク・ソンウンが重厚で圧倒的な威圧感を放っているからこそ、ドンジェの軽快さと姑息さが引き立ちます。
ただのコメディに流れず、一歩間違えれば命を落とすような犯罪サスペンスの緊張感をしっかりキープできているのは、この敵役の存在感があってこそです。
張り詰めた空気の中で、ドンジェがどうやって相手を煙に巻くかという心理戦が見応えを生んでいます。

本編の重厚さを期待した層からのトーンへの戸惑い

一方で本編シーズン1にあったような、国家権力の暗部を抉る巨大な陰謀や、張り巡らされた伏線がパズルのようにハマっていく極上のサスペンス感を期待すると肩透かしを食らいます。
今作はあくまでソ・ドンジェ個人の身の回りで起きるトラブルや泥仕合がメインのため、スケール感はかなりこぢんまりとしています。

シーズン1のあの息が詰まるような緊迫感を期待して再生すると、あまりのノリの軽さに冒頭で一瞬リモコンを止めそうになります。
実際に1話が自己最高視聴率だったのも、それを物語っています。

イライラするか愛おしいか?人を選ぶ主人公のキャラクター性

また、良くも悪くも「イ・ジュニョク演じるソ・ドンジェの魅力」に100%依存した作品です。
彼が保身に走り、コソコソと言い訳を重ねて立ち回る姿を「可愛い」「憎めない」と思えるかどうかが、楽しめるかの分かれ目になります。
優柔不断でセコい行動にイライラしてしまう人や、主人公に圧倒的なカリスマ性・正義感を求める人には、見ていてストレスが溜まる構成です。

単なるスピンオフにとどまらない軽快なテンポとストーリーの完成度

今作の最大の魅力は、スピンオフでありながらひとつの独立したドラマとしてテンポ良くまとめ上げられている点にあります。
全10話というコンパクトな尺を活かし、無駄な引き伸ばしを感じさせないスピード感で物語が展開していきます。

一般的なミニシリーズドラマに見られる12話~16話構成ではなく、10話完結に絞ったことが大正解でした。
中だるみする余計なサブプロット(例えば恋愛要素)が削ぎ落とされ、事件の発生からドンジェが追い詰められ、そこから悪知恵と執念で切り抜けていくプロセスがスピーディーに展開します。
「次が気になって一気見してしまう」というストリーミング時代に最適な引きの強さがあります。

秘密の森の評価と視聴率を分析!つまらないと脱落する壁の正体

韓国ドラマ「秘密の森」のリアルな評価と視聴率推移を徹底分析!百想芸術大賞3冠の実績を持つ一方で、なぜ「つまらない」と脱落してしまう人が多いのか?複雑なストーリーの魅力やシーズン2、スピンオフとの違いを解説します。あなたの好みに合うか記事でチェック!

韓流アトリエ~気になるニュースとドラマ、視聴率や評価を読み解く~

ただし、ドンジェが巻き込まれる事件や敵対勢力の構図自体は、韓国の犯罪サスペンスでよく見られる王道の展開です。
ドンジェというキャラクターの面白さで引っ張っている側面が強いため、ミステリーとしての意外性や大どんでん返しを純粋に期待すると、やや物足りなさを感じる部分があります。

秘密の森本編と比較して見える作品のトーンと独自性

比較されるのは、やはり本家となる「秘密の森」シリーズです。
「秘密の森」が感情を失った検事ファン・シモクを軸に、検察と警察の内部腐敗を冷徹かつ緻密に暴き立てる重厚なサスペンスだったのに対し、今作はソ・ドンジェの人間臭い欲望と悪戦苦闘を描くブラックコメディにシフトしています。

賛否が分かれた「秘密の森2」の複雑な脚本と比較して、今作は目的がシンプルでストーリーの筋が分かりやすく、完成度が高いと評価する韓国のファンも少なくありません。
息詰まる社会派ドラマを求めるなら本編、愛嬌のあるキャラクター劇と軽快なサスペンスを楽しみたいなら今作といった形で、それぞれの魅力がはっきりと分かれていますね。

白黒タキシード柄のアトリエ猫が「良いが悪い、ドンジェ」を解説。「秘密の森」本編のハードボイルドサスペンスとスピンオフのドタバタ劇のトーン差を比較し、シリアス劇ではなくコメディとして割り切ることで一気見できる独自体験を伝えるイラスト。

アトリエの独り言

本家とは違うコメディ作品なので賛否はあります。
それでも人気シリーズの脇役を主役に抜擢し、成功を収めたスピンオフドラマです。

韓国ドラマ界でも、脇役単独のスピンオフがここまで高い評価を得るケースは決して多くありません。
ここ数年だと「損するのは嫌だから」のサブカップルであるイ・サンイとハン・ジヒョンを主人公にした短編スピンオフ「社長のお品書き」が話題になったぐらいです。

日本で高評価なのはなぜ?視聴をおすすめしたい人と注意点

日本の韓ドラファンの間でも、ソ・ドンジェというキャラクターの愛され具合は本国と変わらず非常に高いです。
本編ではどこか憎めない悪役だった彼が、主役として悪戦苦闘する姿はカタルシスを感じさせます。

「秘密の森」シーズン1(2017年)当時、ドンジェは完全な脇役でした。
そこから「指定生存者」や「リセット」などを経て実力を積み上げ、今や「私の完璧な秘書」でハン・ジミンの相手役を務めるトップ俳優にまで登りつめたイ・ジュニョク。
彼のキャリアの軌跡を知る韓ドラファンにとっては、この単独主演スピンオフ自体が実に感慨深いものがあります。

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「秘密の森」ファンよりもイ・ジュニョクファンにおすすめしたい理由

基本的には「秘密の森」ファンの方が見るドラマなのですが、構成としては秘密の森を見ていなくても問題はありません。
むしろ秘密の森ファンの場合は、コメディが嫌になってしまう方も少なくはないでしょう。
本編のような徹底したシリアス感を期待しすぎるとトーンの違いに戸惑う可能性があるため、イ・ジュニョクファンが見るのが正解なのかも。
本家のようなシリアスなサスペンスとして構えると肩透かしを食らうので、ドンジェのドタバタ劇として割り切って観るのが1番の正解です。

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