秘密の森の評価と視聴率を分析!つまらないと脱落する壁の正体 - 韓流アトリエ~気になるニュースとドラマ、視聴率や評価を読み解く~
最新の韓国ニュースを独自の視点で。視聴率やドラマへの厳しい声も、忖度なしの言葉で綴ります。

秘密の森の評価と視聴率を分析!つまらないと脱落する壁の正体

秘密の森の評価と視聴率を分析!つまらないと脱落する壁の正体

感情を忘れた検事が挑む前代未聞の完全犯罪

2017年にtvNで放送された韓国ドラマ「秘密の森」です。
主演にチョ・スンウ、ペ・ドゥナ。
さらにイ・ジュニョク、ユ・ジェミョン、シン・ヘソンといった、今や主役級の豪華キャストが顔を揃えた伝説的な作品ですね。
チョ・スンウにとっては代表作と言える作品ですが、シン・ヘソン、イ・ギュヒョン、イ・ジュニョク、ユ・ジェミョンと、当時は認知度の低かったキャストの出世作でもある。

子供の頃の手術によって感情を失ってしまった孤独な検事が、正義感あふれる女性刑事と共に、検察内部の不正とそこに隠された連続殺人事件の真相を追う本格サスペンスドラマです。

秘密の森の視聴率推移

回次全国視聴率(平均)
1回3.0%(最低)
2回4.1%
3回4.1%
4回4.2%
5回4.1%
6回4.1%
7回4.4%
8回4.2%
9回4.3%
10回4.8%
11回4.7%
12回5.5%
13回4.5%
14回5.4%
15回5.0%
16回6.6%(最高)

※データ出典:Nielsen Korea基準

初回は3.0%という悪くないスタートを切った「秘密の森」です。
1話が自己最低視聴率で、2話以降は4%台で推移していきます。
最終回16話で自己最高視聴率6.6%を記録し、有終の美を飾りました。

途中から見るのが難しいドラマなので、伸びが緩やかだったのは仕方がないですね。
大きな低迷もなく、6%台まで伸ばしたのだから視聴率興行は成功。
作品のクオリティが高かった証拠ですね。

※数字はニールセンコリア調べ

秘密の森はつまらない?韓国でのリアルな評判と評価

今作は、法廷、捜査、スリラー、犯罪ジャンルになります。
現在でも「韓ドラ史に残るサスペンスの最高峰」として、同ジャンルの新作が放送されるたびに比較対象として引き合いに出されますね。

何と言っても、感情を持たない検事という難しい役どころを消化したチョ・スンウの印象が強いドラマ。
お決まりのロマンスに頼らないチョ・スンウとペ・ドゥナのドライで完璧なケミも高評価ですね。
チョ・スンウが演じるファン・シモクは感情を持たないため、甘いセリフもなければ、恋に落ちる展開もありません。
だからこそ、ペ・ドゥナ演じるハン・ヨジン刑事との間に生まれた「100%の信頼で結ばれたビジネスパートナーとしての絆」が魅力的に移りますね。

ユン・ドヒョン「 비밀의 숲」

「つまらない」と脱落する決定的な理由。高すぎる難易度と暗さの壁

一方で、脱落した視聴者の声を分析すると「ストーリーが複雑すぎる」という致命的な壁が浮かび上がります。
序盤から登場人物が多く、人間関係や検察の内部構造を理解する必要があるため、「ながら見」は非推奨。
韓国ドラマの1話は日本のドラマに比べると説明不足で不親切な印象を受けますが、秘密の森はストーリーの複雑さもあり好き嫌いのはっきりと分かれるドラマです。

さらには全体的に暗い雰囲気なので、気軽にドラマを見たい人にとっては「つまらない」と感じる作品かもしれません。
スッキリとする展開もすぐにはやってこないので、どうしても面白くないと感じて離脱してしまう人も多いですね。
息抜きのできない苦しさがあり、見ていて疲れるところもあるでしょう。

若者層をも虜にしたスリラーの限界突破とスピンオフの奇跡

意外な気もしますが、韓国では比較的若い視聴者にも受けたドラマになります。
放送当時はコミュニティサイトで「犯人予想」が盛り上がったようですね。
韓国ドラマは犯人を予想するミステリージャンルが意外と少ないので、犯人予想がエンタメとして消化されました。

シーズン2が制作されたドラマですが、それだけでなくスピンオフも制作されています。
イ・ジュニョクが演じるサブ主人公だったソ・ドンジェが主人公の「良いか悪いか、ドンジェ」がそれにあたりますね。

異彩を放つ「人間の弱さ」が生んだ、ソ・ドンジェという奇跡

完璧超人ばかりのドラマの中で、ドンジェの「生々しい人間の弱さ」が非常に魅力的。
SNSでは彼の情けない表情や行動がネタになり、いつしか「憎めないドンジェ」として愛されキャラクターになりました。
スピンオフはシーズン1のシリアスさなく、コメディもある完成度の高い作品になっています。

シーズン1は17年のドラマですが、シーズン2は20年、スピンオフは24年に放送。
一過性の人気ではなく、長く支持されているドラマだと、このようなところからも伺えます。

賛否が分かれたシーズン2との決定的な違い

今作を語る上で欠かせないのが、後に制作されたシーズン2との比較です。
シーズン1が「誰が犯人なのか」という殺人事件のミステリーと犯人追跡にスポットが当たったのに対し、シーズン2は「警察と検察の捜査権をめぐる対立」という、組織間の政治的な駆け引きにスポットが当てられました。

シーズン1の呪縛とシーズン2で好みが分かれた理由

結果、シーズン2はリアルではあるものの、シーズン1のような疾走感やスカッとする展開を期待していた視聴者の間では、かなり好みが分かれる結果となっています。
ストーリー展開も遅く、事件の謎解きとしての面白さやエンタメとしての完成度は、シーズン1が圧倒的だったという声が根強いですね。
そして、シーズン2よりもスピンオフの方が完成度も高いと評価されます。

シーズン1は百想芸術大賞で「テレビ部門大賞」「脚本賞(イ・スヨン)」「男子最優秀演技賞(チョ・スンウ)」の3冠を達成していますからね。
作品性の高さは保証されています。

視聴率データや国内外の口コミ集計を前に腕組みをして真剣に分析する白黒タキシード柄のアトリエ猫のイラスト。「万人受けを捨てたクオリティの正体とは?」というセリフと共に、挫折の壁を越えた先のウェルメイドな聖域体験へと読者を導く誠実なアドバイスを視覚化したパネル。

アトリエの独り言

「秘密の森」の脚本は今作がデビュー作となったイ・スヨン作家です。
後続作の「ライフ」「グリッド」も今作ほどの良い評価を受けているわけではありません。
シーズン1の完成度が高いクオリティで、期待値が上がっている面はあるかもしれませんね。
※後に大ヒットドラマ「ザ・グローリー」を手掛けたアン・ギルホ監督の手腕も見逃せません

「気楽に観たいなら非推奨」が結論。それでも挑戦すべき人の条件

ただし、作品性の評価が高いと言っても、誰にでもおすすめできるタイプのドラマではありません。
どうしても暗い、難しいというイメージが強い作品なので、気楽にドラマを視聴するタイプの人は見ない方がいいでしょう。
日本の口コミを見てもストーリーの複雑さが指摘されているので、見る人を選ぶドラマであることは間違いありません。

それでもウェルメイドドラマとして高く評価されている作品ではあります。
ジャンルや暗い雰囲気が苦手でないなら、見てみるのも良いドラマですね。

秘密の森を調べていると、この作品がいかに「万人受けを捨てて、質の高さだけに特化したか」がよく分かります。
見る側にもそれなりのエネルギーが必要とされるドラマですが、だからこそこれだけの熱狂的なファンが今も残っているのでしょうね。

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