光を失い、闇に沈んだラスボス
韓国ドラマ「ザ・グローリー」において、パク・ヨンジンと並び強烈な存在感を放ったチョン・ジェジュン。
ジェジュンを演じているのはパク・ソンフン。
ジェジュンの無残な結末について「復讐の代償が大きすぎではないか」という議論があります。
悪役ではありますが、どこか憎めないところもあり、人気のキャラクターですね。
※ネタバレ表現あり
復讐の重さと傍観という名の深い罪
気になるのは主人公のムン・ドンウンにとって、チョン・ジェジュンという男の存在の重さです。
回想シーンではヨンジンのように直接暴力を振るうシーンはありませんでした。
しかし、いじめが行われている横で、平然とバスケットをしていた男ですね。
それに回想シーンで描かれていないだけで、実際には暴力を振るっているのでしょうし、ヨンジンの仲間なのだから何もしていなくても加害者ですね。
おそらくドンウンに対しては性暴行をしていなかったと思われますが、セクハラの描写はありましたね。
ジェジュンという「消えない傷跡」と皮肉な結末
ドンウンがジェジュンと再会したときに嘔吐してしまった描写からも、その存在が大きなトラウマであることは明らかですね。
最終的にはジェジュンを失明させ、命を落とすお膳立てをしたドンウンの復讐は、彼の罪の重さを物語っています。
※ちなみに失明は色覚異常がコンプレックスだったジェジュンに対して、皮肉を込めた復讐
悪党なのに愛される。強烈な人間味とギャップの魔力
チョン・ジェジュンという男は、ギャグキャラ要素もある人気キャラ。
娘であるイェソルに対して見せる執着や愛情には、どこか感情移入もできる面がある。
ペット犬のルイもとてもかわいがっていましたしね。
何よりイェソルらを盗撮していたチュ先生を殴り飛ばすシーンは作中屈指の人気シーン。
とてもスッキリする場面ですね。
性格は悪いけど、経営者としては優秀だし、どこかコミカルな一面も視聴者人気を獲得した要因です。
ユン・ソヒへの蛮行、そしてドンウンが受けた「語られぬ被害」
人気キャラであり、ドンウンに対するいじめに対しても、他の加害者に比べれば弱いものがあります。
しかし、ジェジュンにはユン・ソヒに対する性暴行という大きな罪があります。
これに対しても「ソヒの妊娠を知っていれば、大切にしたのではないか」という仮説が生じるキャラクター。
美化された罪への警鐘
また、人間味のあるシーンも多く、ギャグキャラ人気も出たため、ジェジュンの罪が不当に薄れてしまったという批判もあります。
ジェジュンは魅力的なキャラクターではありますが、本来は憎むべき悪役ですからね。
学生時代に性暴行をして、再会したドンウンにもセクハラをしていた・・・。
となると学生時代ドンウンも何かしらの性被害を受けていたと思うのが普通です。
残酷な復讐もドンウンにとっては妥当と言えるものでしょう。
アトリエの独り言
自分の身内には異常な執着と愛情を見せたジェジュンです。
一方でそれ以外は石ころのようにしか見ていなかったのかもしれません。
加害者5人の中でも、最も厳しい結末を迎えたジェジュン。
その死に様も印象的でしたが、復讐を執行したハ・ドヨンも人気キャラクター。
ジェジュンにとってドヨンはライバルキャラですが、ライバルに恵まれたのもジェジュン人気をあげた要因かもしれませんね。
※キム・ウンスク作家は、欠点はあるけど魅力的な悪役を描くことで知られます