【ペクタバン日本上陸】知っておくべき「元祖バックス」
韓国の料理研究家ペク・ジョンウォンが手がける巨大格安コーヒーチェーン「ペクタバン(빽다방)」が、ついに日本初上陸を果たします。
東京・新橋というオフィス街を1号店に選んだ背景には、韓国現地での泥臭い叩き上げの歴史が深く関係しています。
なぜ新橋なのか?ペクタバンの原点は「酔い覚ましのアメリカーノ」
ペクタバンが日本1号店として新橋を選んだ理由は、単なる話題作りではありません。
実はペクタバンの歴史は、2006年にペク・ジョンウォンが手掛けた韓国料理店の片隅で誕生した小さなカフェから始まっています。
焼肉を食べ終えた客や、飲み会帰りのサラリーマン向けに提供していたコーヒーが前身です。
サラリーマンの街・新橋への出店は、単なる話題作りではなく完全な「原点回帰」です。
胃袋と頭をすっきりさせたい働く人たちのニーズに、これほど刺さる場所はありません。
ネットに載っていないペクタバンの「珍歴史」
今や韓国全土に店舗を構えるペクタバンですが、ここに至るまでには迷走と改名の歴史があります。
始まりはスターバックスのパロディ「元祖バックス」
最初の店名は「元祖バックス(원조벅스)」でした。
スターバックスのロゴをパロディしたサイレンマークに、ペク・ジョンウォンの顔を組み合わせたデザインで営業していたというから驚きです。
実際に見てみると明らかにスタバのパクリです。
当然ながら商標権の問題から店名変更を余儀なくされ、「ペク・ダバン(ペクの茶房)」へと改称されました。
最初は「不振な実験店舗」だった
初期のペクタバンは、ペク・ジョンウォンが手がける他の中華や焼肉ブランドの陰に隠れ、赤字続きの実験店舗のような扱いでした。
転機となったのは2015年頃です。
ペク・ジョンウォンが韓国のバラエティ番組でブレイクすると同時に、約15cmの巨大カップに入った「大容量アイスアメリカーノ」を投入し、一気に爆発的なブレイクを果たしました。
メガコーヒーとの違いは?ペクタバンだけのこだわり
メガMGCコーヒーやコンポーズコーヒーなど、韓国には格安コーヒーブランドが乱立しています。
その中でペクタバンが独自の地位を築いている最大の理由は「氷」と「シロップ」のカスタマイズ性にあります。
細粒氷(クラッシュアイス)が選べる
ペクタバン最大の特徴は、氷の種類を選べる点です。
一般的なキューブ状の角氷だけでなく、細かく砕いた「クラッシュアイス(細粒氷)」を指定できます。
ペクタバンの特徴である細粒氷は、一般的な角氷に比べてドリンクとの接触面積が広いため、一気に冷えてシロップの濃厚さが引き立つ仕組みです。
日本の店舗でも韓国と同じように氷の変更オプションが導入されるかが、ファンにとって大きな注目点になります。
日本上陸で絶対に飲むべき・食べるべき「神メニュー」
日本のスタバや他店にはない、ペクタバンならではの尖ったメニューを紹介します。
アメリカーノ(아메리카노)
ペクタバンの定番看板商品です。
ブレイクのきっかけとなった約15cmの巨大カップ(24oz / 約700ml)で提供される圧倒的な大容量と、深煎りの香ばしさが特徴です。
元祖コーヒー(원조커피)
ペクタバンの代名詞とも言えるメニューです。
韓国のミックスコーヒーをベースに、濃厚さとカフェインを極限まで高めた独自メニューです。
疲労困憊のサラリーマンを救う「飲むエナジードリンク」的な立ち位置として韓国で不動の人気を誇っており、新橋のオフィス街でも同様のニーズを掴むかが見ものです。
ペクスチーノ(빽스치노)
フラペチーノをペクタバン流にアレンジしたメガ盛りのスムージーです。
特に「完全チョコバナナペクスチーノ」や「ピスタチオソフトペクスチーノ」は、上にソフトクリームがそびえ立つ圧巻のビジュアルで、日本のSNSでも確実に映える一品です。
サラダパン(사라다빵)
ドリンクだけでなく、フードも見逃せません。
昔ながらのコッペパンに、ポテトサラダやコーン、ハム、マヨネーズをあふれるほど詰めた「サラダパン」は、ペク・ジョンウォンの料理研究家としてのルーツを感じさせるコスパ最強のフードです。
競合を突き放す最大の強み「料理研究家が作るガッツリ系フード」
韓国でもペクタバンが他のコーヒーチェーン店と大きく差別化されている強みは、「ペク・ジョンウォンの料理研究家としての本領が発揮された圧倒的なフード(サイドメニュー)の充実度」にあります。
極太のソーセージをパンに挟み、上からコーン、チーズ、マヨネーズをこれでもかと乗せて焼き上げた、ガッツリ系メニューのソーセージパン。
手のひらから、はみ出るほどの巨大サイズで提供されるマドレーヌや各種クッキーも名物です。
新橋で試される「圧倒的コスパ」の再現度
「安い・大きい・旨い」というコンセプトの通り、ドリンクだけでなくフードの隅々までボリューム感が徹底されています。
手軽に買える格安チェーンでありながら、一般的なカフェやコンビニスイーツの常識を覆すコスパの高さが最大の魅力です。
ただし、新橋一等地への出店となる日本で、このコスパがどこまで維持されるのかが最大の注目点です。
韓国では100円台から!日本での販売価格はどうなる?
ペクタバンが韓国で爆発的な人気を誇る最大の理由は、HOTアメリカーノが1,800ウォン(約180円)という驚異的な低価格にあります。
アイスアメリカーノでも2,300ウォン(約230円)と、200円前後の破格で大容量のコーヒーが楽しめます。
しかし、物価や新橋という出店コストを考えると、日本での販売価格は韓国現地よりも高くなると予想されます。
日本のドトールやスターバックスなどの競合チェーンに対し、日本1号店がどのような価格帯を設定してくるのか、オープン時のメニュー発表に大きな注目が集まっています。
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アトリエの独り言
ペクタバン(Paik’s DABANG)が日本初上陸を果たしたニュースは、日本のカフェ市場における大きな転換点になりそうです。
今回の進出にあたり、従来のハングルロゴからグローバル向けの英語表記「Paik’s DABANG」へとブランディングを刷新してきた点からも、本気度が伺えます。
新橋という「サラリーマンの聖地」を1号店に選び、さらに早くも神田店の出店まで控えているあたり、ターゲット層の絞り込みとスピード感はさすがペク・ジョンウォンの手腕と言えます。
「大容量・低価格・ガッツリ系フード」というペクタバンスタイルが、スタバやドトールの定着した日本でどこまで受け入れられるのか非常に興味深いところです。
新橋店がオープンしたら、まずは話題の「元祖コーヒー」と「サラダパン」の組み合わせからその実力を確かめてみたいと思います。