逃避行に流れた「THRILL RIDE」
復讐劇の裏側で、1人の少女の成長と脱出を描いた「ザ・グローリー」です。
カン・ヒョンナムの娘として、過酷な家庭環境に耐え抜いたイ・ソナ。
19歳が演じた中学生の驚くべき透明感
ソナを演じたチェ・スインは撮影時すでに19歳という、成人に近い年齢です。
しかし、中学生であるソナを違和感なく演じて話題になりました。
暴力に怯える震えや、母親を想う切ない表情からは、実年齢とのギャップを全く感じさせないプロの凄みを感じました。
逃亡の車内に響くTHE BOYZのメッセージ
個人的に気になったのは、アメリカへの留学を前に、ヒョンナムとのドライブで流れていた曲です。
ソナが車内でかけていたのは、THE BOYZの「THRILL RIDE」でした。
凄惨なDVから逃れ、見知らぬ土地へと旅立つ緊張の瞬間に、あえて弾けるようなポップソングが選ばれた点が気になりました。
逃亡というスリルと、新しい人生への期待が、曲のタイトル(THRILL RIDE)と見事にリンクしていましたね。
被害者から脱却し、自分の人生を乗りこなそうとする決意を感じます。
おそらくソナはTHE BOYZのファンという設定でしょう。
ドラマのタイトルが「ザ・グローリー」なので、同じザ・から始まる言葉遊びの側面もあると思われる。
ちなみに2021年8月にリリースされている曲なので、撮影当時にリリースされていますね。
中学生の女の子の選曲としては、トレンドも反映されています。
アトリエの独り言
ソナは父親を殺そうと決意するほど、精神的に追い詰められた状態でした。
結果的にはアメリカへ留学するという形で、ハッピーエンドと言える結末です。
そうはいっても、ソナの心の傷がアメリカへ行っただけで癒えるのかという懸念はあります。
ハッピーエンドというには、ソナが背負った影があまりにも深すぎたという見方はできますね。
アメリカへ行ったソナが「THRILL RIDE」のような、スリルに満ちつつも明るい人生を歩んでいると良いですね。