財閥家の末息子のラブラインが面白くない理由!原作との決定的な違い - 韓流アトリエ~気になるニュースとドラマ、視聴率や評価を読み解く~
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財閥家の末息子のラブラインが面白くない理由!原作との決定的な違い

財閥家の末息子のラブラインが面白くない理由!原作との決定的な違い

ソ・ミニョンの恋愛展開が不自然と言われた理由

大ヒットドラマ「財閥家の末息子」は、圧倒的な没入感で多くの視聴者を熱狂させました。
しかし、そのストーリー展開の中で、結末と共に韓国で厳しい声が集まったのが、主人公チン・ドジュンとヒロインであるソ・ミニョンのラブラインです。

なぜ2人のラブラインはこれほどまでに共感を得られなかったのか・・・。

原作の助演から無理にヒロインへ昇格させた歪み

「財閥家の末息子」は男性向けのウェブ小説・ウェブトゥーンが原作となっています。
本来は徹底した復讐劇と経営権争いに特化した男社会のストーリーでした。
しかし、テレビドラマの特性として女性視聴者を意識する必要があったため、ドラマ版では原作にないロマンス要素が大幅に肉付けされることになります。

「名ばかりのヒロイン」の悲劇

その最大の犠牲者となってしまったのが、シン・ヒョンビン演じるソ・ミニョン検事です。
原作での彼女はチン・ドジュンの大学の同級生であり、後に検事として彼に協力する主要な助演のひとりに過ぎませんでした。
これがドラマ化に伴い、メインヒロインへと急遽格上げされることになります。

しかし蓋を開けてみれば、前半の出番は極端に少なく、お世辞にもヒロインとは呼べない扱いが続きました。
復讐劇というメインのプロットを崩さないままロマンスをねじ込んだ結果、ヒロインであるにもかかわらず出番が極端に少ないという奇妙な現象が起きてしまったのです。

なぜ惹かれ合うのか分からない説明不足のラブライン

視聴者が最も感情移入できなかったポイントは、2人がお互いに執着し続ける動機の弱さにあります。
大学時代にドジュンが、自身が知る未来の冷徹な「スニャンの死神」とは全く違う、純朴なミニョンに興味を持つ流れは理解できます。
しかし、その後の展開はあまりにも不親切です。
視聴者が「なぜそこまで深く愛し合っているのか」を納得できる決定的な描写が、圧倒的に抜け落ちていました。

ドジュンの都合で動かされたヒロインの感情の空白

特にミニョン側の視点に立つと、彼女はドジュンの都合の良いように検事の立場を利用され、結果的に裏切られるような酷い目に何度も遭わされています。
それにもかかわらず、急に恋人関係になったかと思えばラブラインが急消滅し、気がつけば時が経ってプロポーズをして婚約関係になっているなど、心理描写の不足が激しすぎました。

また、ホテルでアルバイトをしていたミニョンが、ドジュンに対する盗聴の仕掛けを偶然見破るシーンがありましたが。
このようなストーリーを進行させるための無理やりな展開も見ていて冷めてしまう理由になりました。

正義の検事と矛盾するドジュンの行動への違和感

ミニョンというキャラクターの不憫さは、彼女の絶対的なアイデンティティである「正義感」が、ドジュンの行動によってブレてしまう点にもあります。
ドジュンは一見すると正義のために戦っているように見えますが、その過程では政治家への巨額の献金や裏金の流用、さらには祖母への脅迫など、手段を選ばない暗い顔も持ち合わせていました。

愛と正義の狭間で振り回された「最も不憫なヒロイン」

正義を貫く検事であるはずのミニョンにとって、彼のこうした言動は本来なら許容できないものであるはずです。
実際に作中でも彼の不穏な動きにイライラする様子が描かれていましたが、最終的には彼の死後20年もの間、喪に服すかのように黒い服だけを身にまとい、彼を愛し続けるという結末を迎えました。

メインストーリーとの関連性が薄い場所に取り残され、愛した男に振り回され続けた結果、韓国の視聴者の間でも「ドラマ版のミニョンは最も不憫なキャラクター」として同情の対象になってしまったのは必然と言えます。

「財閥家の末息子」の原作ウェブ小説とドラマ版の構造的違いを分析する白黒タキシード猫のイラスト。徹底した男社会の復讐劇に無理やりロマンスを肉付けした改変の歪みが、メインヒロインの描写不足やラブラインの面白くなさに繋がったという独自批評の視覚化。

アトリエの独り言

テレビドラマ化にあたり、ロマンス要素を入れる必要があるという制作陣の意図は理解できます。
「財閥家の末息子」に限らず、無駄にロマンスを入れてくるのは個人的に韓国ドラマの嫌なところ。

もちろん、大衆向けのエンターテインメントとして「ラブライン」が強力なスパイスになることは間違いありません。
しかし、今作に限ってはそれが完全に裏目に出てしまった印象です。
今作のラブラインについては本当に必要がないというか、入れるならもう少ししっかりと描写するべきだったと感じます。

なぜ日本で批判が目立たないのか?

日本の口コミを見ると意外とラブラインへの批判がないので、びっくりしましたが・・・。
それは結末への不満が大きすぎて、ラブラインへの不満が目立たなくなっただけではないでしょうか?
韓国のリアルタイム視聴と日本の一気見視聴の違いも、ラブラインへの違和感の差が生まれたことも考えられますが。

ミニョンに関してはシン・ヒョンビンという全盛期を迎えている素敵な女優が演じているので、余計に不憫さが目立ちました。
このラブラインはドラマの雰囲気にも合わなかったので残念なところでした。

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