「ペントハウス」ペ・ロナはなぜ嫌われた?
韓国ドラマ「ペントハウス」で、シリーズを通じて実質的なヒロインであり主人公としてドラマを引っ張ったペ・ロナ。
かつて「星から来たあなた」でチョン・ジヒョンの子役を演じ、「リトル・チョン・ジヒョン」として脚光を浴びたキム・ヒョンスが熱演したことでも知られています。
圧倒的な歌唱の才能と強い意志を持つ彼女ですが、特にストーリー前半においては「苦手」「嫌い」というアンチの声も少なくありませんでした。
今回はペ・ロナというキャラクターが、なぜ視聴者の間で賛否両論を巻き起こしたのか、その注目ポイントを掘り下げていきます。
「リトル・チョン・ジヒョン」キム・ヒョンスが演じた実質ヒロイン
ペ・ロナを演じたキム・ヒョンスは、幼い頃からキャリアを積んできた実力派の子役出身女優です。
「ペントハウス」では、貧しい環境に屈することなく声楽家への道を切り拓こうとする力強いヒロインを演じきりました。
壮絶ないじめや大人たちの嫌がらせに晒され続ける姿は、見ていて胸が痛むシーンが多く、彼女の登場場面そのものが重苦しい空気を持っていたことも確かです。
シーズン1の序盤は特にその傾向が強かったですね。
しかし、激しい試練に耐え抜き、シーズン2以降でたくましく成長していく姿は、多くの視聴者の胸を打ちました。
アンチを生んでしまった反抗的な姿勢
これほど悲惨な境遇に置かれながらも、彼女が一部の視聴者をイライラさせた最大の理由は、他でもない彼女自身の過剰な反抗心にありました。
ペ・ロナは母親であるオ・ユニに対して反抗的な態度をとることが多く、ストーリー前半では身勝手な振る舞いが目立ちました。
もちろん、オ・ユニ側の行動や判断に問題があったケースも多々あり、一概にロナだけを責めることはできません。
被害者なのに同情できない?倍返しと暴走が招いた嫌悪感
ですが、やられたら倍返しでやり返す過激さや、感情を爆発させて学校で暴れたり物を壊したりする姿は、さすがに同情を通り越して引いてしまった視聴者も多かったはずです。
口が達者なだけならともかく、暴力まで振るってしまうのがロナの欠点で、テレビ前で何度「やり返すなよ」と思ったことか。
善人のような顔をしながら後先考えずに問題を起こしてしまうタイプは、どのドラマでも視聴者の支持を集めにくいです。
作中で絶対悪として突き抜けているチョン・ソジンよりも、中途半端なオ・ユニが嫌われる構造と非常によく似ています。
周囲との比較で見える相対的な善人と惜しい点
一方で「ヘラパレスの子供たちの中では最もまともな善人である」という客観的な評価も定着しています。
他の子供たちが殺人未遂や重大な犯罪に手を染める中、ペ・ロナが犯した過ちは度を超えた反撃や器物破損程度であり、深刻な悪事にまで足を踏み入れることはありませんでした。
身分を偽って家庭教師をしていたミン・ソラと比べても、ロナは最後まで法や倫理の超えてはいけない一線を踏み越えませんでした。
ヘラパレスの狂気的な世界観の中では、間違いなく最も真っ当で清廉なキャラクターだったと言えます。
ただ、その反骨心の強さが裏目に出て、わざわざ敵を煽るような言動をして悲劇を引き寄せてしまうのが惜しいポイントです。
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アトリエの独り言
ペ・ロナはいわゆる「悲劇のヒロイン」ではなく、力強さと不器用さを感じさせた少女です。
序盤で見せた母親へのイライラするような態度も、過酷な環境で生きる彼女の甘えと弱さの裏返しだったのだと感じます。
周囲の大人や同世代からの度重なる理不尽な攻撃に屈せず、自分の声楽の才能と強いメンタルで這い上がっていった姿は、間違いなくこのドラマの真の主人公にふさわしいものでした。
それだけに、ドラマ序盤の暴走ぶりが初見のハードルになってしまったのが本当にもったいないと感じます。
シーズン2、シーズン3とドラマが進むにつれて怒涛の試練を乗り越え、目を見張るような成長を遂げていくからこそ、「シーズン1のあのイライラを乗り越えて最後まで観てよかった」と心から思わせてくれる存在でした。
最初から完璧で好かれるキャラクターではなかったからこそ、彼女が最終的に勝ち取った成功と成長のドラマが、より一層ドラマチックに輝いたのではないでしょうか。





