冷え切った関係の夫婦が向き合う、奇跡のような逆転ロマンス
24年にtvNで放送された韓国ドラマの「涙の女王」です。
主演にキム・スヒョン、キム・ジウォン、パク・ソンフン、クァク・ドンヨンら。
脚本は「愛の不時着」などでお馴染みのスター作家パク・ジウン。
財閥の令嬢と、彼女と結婚して肩身の狭い思いをしている夫が、危機を乗り越えながら再び愛を育んでいくストーリー。
涙の女王の視聴率推移
初回から5.85%と高めの視聴率でスタートした「涙の女王」です。
1話が自己最低視聴率となり、そこからは右肩上がりに数字を伸ばしていきました。
4話で早くも二桁を突破すると、その勢いは止まることなく、最終回では自己最高視聴率となる24.85%を記録して有終の美を飾りました。
これは「愛の不時着」が持っていた21.68%という記録を塗り替え、tvNの歴代最高視聴率を更新する快挙となりました。
※1位は「夫婦の世界」、2位は「財閥の末息子」
非地上波ドラマ全体で見ても歴代3位という、今の時代では驚異的な数字を残したドラマですね。
韓国でもネットフリックスで配信されているので、テレビでリアルタイム視聴をする人は減るはずです。
それでもこれだけの視聴率を記録しているのは驚異的。
※数字はニールセンコリア調べ
涙の女王の韓国での評価
今作はロマンス、ヒューマン、家族、オフィス、スリラーなどのジャンル。
視聴率では圧倒的な大成功を収めたドラマですが、韓国国内の評価は好評なものばかりではありませんでした。
まず絶賛されたのは、主演のキム・スヒョンとキム・ジウォンのビジュアルと演技のケミです。
二人が並んでいるだけで画になる圧倒的な華やかさが、視聴者を最後まで惹きつけました。
王道ゆえの限界か。没入感を削いだ「悪役の深掘り不足」
一方で脚本の「ありきたりさ」が指摘されています。
ストーリーの素材自体はよくある財閥もので、特に目新しさがないという厳しい評価が目立ちます。
また、悪役であるパク・ソンフンのキャラクター(ユン・ウンソン)にも魅力が足りないという声が上がっています。
ヒロインへの執着を感じさせるけど、その背景の深堀がないため、不快感だけが強くなるという意見。
ライバルというより障害物という印象になるようですね。
彼が以前演じた「ザ・グローリー」のチョン・ジェジュンと似ており、その劣化版のように見えてしまったという厳しい評価です。
急展開の結末と残された課題
韓国ドラマにありがちな竜頭蛇尾議論もあります。
ストーリーが終盤にかけて急ぎ足になり、一部の伏線が未回収のまま終わったことで、竜頭蛇尾だという批判的な意見も出ました。
ネタバレしない程度に言えば、ハッピーエンドに向けての強引な展開や、悪役の最後のあっけないところ。
それまでの丁寧なストーリーで期待も高くなっていただけに、急展開エンディングは不満も多く残った視聴者が多いです。
賛否両論のラストを救った「二人の幸福」とドイツの絶景
とはいえ、終盤は主人公の苦しい展開が続いただけに、終わり方自体は悪くないという意見もあります。
最後の演出はドイツの景色だったのですが、その美しい映像も称賛されています。
最終回の脚本は賛否あるところですが、キャラクター人気があったドラマです。
だから最後に幸せそうな姿を見られて良かったという視聴者も多いですね。
涙の女王のOSTまとめ
キム・スヒョン「청혼」
BSS「자꾸만 웃게 돼」
10CM「고장난걸까」
Heize「멈춰줘」
Crush「미안해 미워해 사랑해」
ホン・イサク「Fallin’」
ポール・キム「좋아해요」
キム・ナヨン「일기」
ソ・スビン「Last Chance」
チェ・ユリ「promise」
dori「떨림」
キム・テレ(ZEROBASEONE)「더 바랄게 없죠」
アトリエの独り言
今作はキム・スヒョンとキム・ジウォンの魅力で、成功させた面も大きいでしょう。
王道ストーリーも裏を返せば「誰もが安心して楽しめる」という脚本なわけですし。
キム・スヒョンとキム・ジウォンが演じた2人の姿を見るだけで、視聴者は満足できた部分はあるでしょう。
なにより視聴率20%を超えた大ヒットドラマですからね。
面白いドラマであれば、まだまだ高視聴率を残せると証明した作品です。
ジャンルやキャストが好きなら見て間違いはなさそうなドラマですが、最終回に批判もあることは理解して見た方がよさそう。