財閥家の末息子結末の矛盾を考察!ヒョンウが記憶を忘れた謎とは - 韓流アトリエ~気になるニュースとドラマ、視聴率や評価を読み解く~
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財閥家の末息子結末の矛盾を考察!ヒョンウが記憶を忘れた謎とは

財閥家の末息子結末の矛盾を考察!ヒョンウが記憶を忘れた謎とは

ヒョンウがドジュンを覚えていなかった矛盾

大ヒットドラマ「財閥家の末息子」は、緊迫感あふれる復讐劇として驚異的な視聴率(最高26.9%)を記録しました。
しかし、結末を迎えた韓国や日本のファンの間では、ストーリーの根幹に関わる大きな矛盾について今なお活発な議論が交わされています。

その最たるものが主人公のユン・ヒョンウが、なぜかチン・ドジュンの存在や事件を完全に忘れていたという点です。
※ネタバレ表現あり

最終回で明かされた衝撃の過去とタイムラインの歪み

ドラマの序盤、ヒョンウは自分が仕えるスニャングループの歴史においてドジュンという人物の存在を全く知らず、資料を見て初めてその名前を目にしていました。
しかし、最終回で明かされた真実は、僕も含めた視聴者に大きな衝撃を与えることになります。

「暗殺の共犯」という人生最大の記憶が抜け落ちている不自然さ

なんと、過去にドジュンが命を落としたトラック追突事故の現場に、若き日のヒョンウ自身が居合わせており、結果的に暗殺の共犯者になっていたという事実です。
事故の瞬間を目撃し、自分がその片棒を担いでいたとなれば、人生を揺るがすほどの重大な事件です。

事故の直後、ヒョンウは罪の意識に苛まれながらもスニャングループへの入社という「対価」を手にしています。
自分の人生を180度変えてしまったこれほど凄まじい記憶を、なぜドラマのスタート時点で1ミリも覚えていなかったのか。
どう好意的に解釈しようとしても、このタイムラインの繋がりには首をかしげざるを得ません。

財閥最有力候補の崩御を忘れているという決定的な違和感

百歩譲って、事故の瞬間に若きヒョンウが被害者の顔を認識していなかったとすれば、その場では誰が死んだのか知らなかったという言い訳は立つかもしれません。
しかし、被害者のドジュンはただの一般人ではなく、スニャングループの次期会長に就任する直前だった重要人物です。

そんな財閥のトップに立とうとしていた若き天才の事故死は、当時の社会やメディア、そして何よりヒョンウが直後に働き始めることになるスニャン社内で、信じられないほどの大ニュースとして連日騒がれていたはずです。
社内の人間であれば嫌でも耳に入るであろうドジュンの死を、長年スニャンに身を捧げてきたヒョンウが名前すらまともに覚えていなかったという設定は、あまりにも無理があります。

悲劇の直前に自分自身と遭遇しながら忠告すらしない展開の不条理

さらに言えば、ヒョンウはドジュンの人生を丸ごと追体験し、自身が死にかけた事故のシーンまで経験しています。
それにもかかわらず、過去の世界の終盤で運転代行中に居眠り運転をしそうになっている自分自身を見かけた際にも、これから起きる悲劇を一切思い出さず、自分に忠告すらしない。
この展開もかなり不自然さがあり、「なぜ気づかない!?」思わずツッコんでしまったところ。

トラウマによる記憶の忘却という仮説とそれでも残る無理のある設定

このあまりにも不自然な主人公の記憶の抜け落ちについて、好意的に解釈しようとするファンの間では、トラウマによる防衛本能という理由が推測されてきました。
ヒョンウは貧しい家族を守るためとはいえ、結果的に一人の人間を死に追いやる共犯者になってしまったわけです。

その耐えがたい罪の意識から精神を守るために、意図的にドジュンに関するすべての記憶を脳内から消し去ったという仮説です。
ドラマの演出としては、そのような理由でドジュンを知らなかったという設定なのかもしれません。

「トラウマによる忘却」では説明がつかないストーリーの強引な着地

ですが、いくら消したい記憶だからといって、自分の人生を完全に変えてしまった大事件の記憶があれほど綺麗に消え去るものなのかという疑問は残ります。
過去の世界で何度も命の危機を乗り越え、事故の引き金となった自分自身の姿を目の当たりにしながらも、現代に戻る瞬間まで一切の記憶が蘇らなかった流れは、やはりストーリーを都合よく進めるための強引な設定だったと言わざるを得ません。

「財閥家の末息子」は緻密に練られていたビジネス頭脳戦のクオリティが非常に高くて大ヒットに繋がったドラマです。
しかし、この主人公の記憶にまつわる大きな歪みは、作品全体の完成度を揺るがす惜しいポイントです。

頭を抱えて悔しがる白黒のタキシード猫の漫画イラスト。ドラマ「財閥家の末息子」の前半の神展開に熱狂したからこそ、最終回の記憶の矛盾や強引な着地に直面し、作品の完成度の落差に心底モヤモヤしている筆者のリアルな視聴経験を視覚化した一枚。

アトリエの独り言

ヒョンウが過去にドジュンを殺した当事者側だったというプロット自体は、因果応報のミステリーとしてゾクゾクする素晴らしいアイデアだったと感じています。
自分が殺した男に生まれ変わり、自らの手で未来を変えていくという構図は、これ以上ないほどドラマチックでした。

だからこそ、彼がその重大な過去を最初から何一つ覚えていなかったという設定の強引さが気になったところ。
例えば、ヒョンウが最初からその罪の記憶を抱え、苦しみながらスニャンで暗躍していたという設定にするか、あるいは過去の世界で自分自身を見かけた瞬間にすべての記憶がフラッシュバックして絶望するような描写があれば、ドラマの説得力は格段に跳ね上がっていたはずです。

とにかく結末で評価を落としてしまったドラマとして記憶されることになった作品ですね。
それ以前にもラブラインなど評判の悪いポイントもありましたが、とにかく結末が欠点で竜頭蛇尾となってしまったドラマです。

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