「ペントハウス」ミン・ソラと「SKYキャッスル」ヘナの共通点
韓国ドラマ「ペントハウス」を語る上で、ドラマの起点となったミン・ソラの存在は欠かせません。
放送当時から、ミン・ソラのキャラクター設定が、あの大ヒットドラマ「SKYキャッスル」のキム・ヘナを彷彿とさせると話題になりました。
孤独な戦いを強いられた二人の少女には、驚くほどの共通点と、逆に決定的な違いが見て取れます。
※ネタバレ表現あり
似すぎている二人の境遇と設定
ミン・ソラとキム・ヘナは、既視感を覚えるほど2人の「不幸のカタログ」は一致しています。
まず、どちらも経済的に苦しい環境にありながら大人の助けなしに生活し、学業ではトップを争うほど優秀であるという点です。
さらに、守るべき家族のために「悪いこと」をしてでもお金を稼ぐ必要があった点も共通しています。
ヘナは病気の母親のため、ソラは病気の愛犬ソルタンのために、身分を偽ってまで過酷な環境に飛び込みました。
重要な局面で「墜落死」という非業の最期を遂げる展開や、実は出生の秘密があり、隠された姉妹がいたという点まで、驚くほど似ている部分があります。
(ヘナは異母姉妹、ソラは双子の姉妹という違いはある)
このようなところが、視聴者には2人が似ていると感じる理由になっていますね。
ヘナとソラの決定的な違い
一方で、ドラマの役割としては異なる側面も持ち合わせています。
ヘナは自分を追い詰めた相手に対して「脅迫」という手段を使い、真っ向から対立した末に命を落としました。
対してソラは、自分を助けようとしてくれた相手の裏切りや、意図しない事故のような形で最期を迎えるという、より悲劇性の強い描かれ方をしています。
ヘナの系譜はロナへ引き継がれた?ソラにはない「アンチを生む魅力」の正体
ヘナに比べてソラの方が性格的に「善人」として描かれている分、キャラクターとしての毒気が薄いですね。
ヘナはかわいそうな女の子でしたが、悪い顔も見せる性格でアンチも少なからずいるキャラクターです。
一方のソラに関しては悲劇的なシーンが多く「見るのが辛い」という視聴者は少なくないのですが、アンチというアンチはほとんどいないでしょう。
ちなみにヘナが本当の父親を知るくだりは、ペ・ロナに似ているともいわれますね。
アンチが少なからずいる点もソラよりロナに似ていると言える。
キャストの意外な接点とキャリア
ソラとヘナは演じているキャストの背景もファンにとっては注目ポイントです。
ミン・ソラ役のチョ・スミンとキム・ヘナ役のキム・ボラは、二人とも子役出身という共通のキャリアを持っています。
実は、2006年のドラマ「噂のチル姫」で共演を果たしていたという事実は、韓国ドラマファンを驚かせました。
10年の空白を破る鮮烈な復帰。チョ・スミンが「ソラ」で勝ち取った独走状態
チョ・スミンは学業のために10年ほどのブランクがありましたが、「ペントハウス」での切ない演技で見事に復帰を印象づけました。
子役出身らしい安定した演技に、かわいらしいルックスも相まって注目度は抜群。
ロナ、ソッキョン、ウンビョルもルックスは良いのですが、性格に難があったので、ソラに注目が集まりましたね。
ソラの退場後、更生したロナに、悪役を突き進むソッキョンは人気を高めました。
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アトリエの独り言
ミン・ソラというキャラクターは、韓国ドラマにおける「強くて賢い不遇なヒロイン」の究極形を見ているような気持ちになります。
境遇はヘナに似ているのですが、ヘナは力強さを感じるキャラで、ソラはどこか守ってあげたくなるような、より純粋な脆さが同居していますね。
「起爆装置」か「社会風刺」か
個人的にはヘナよりも、イェソ(キム・ヘユン)が好きでした。(イェソはウンビョルに似ているところがありますね)
ですが、父親に見捨てられた形になったヘナの死亡シーンは非常に切なく、インパクトもかなり強かったですね。(死亡理由も墜落死というより医療放置と言える)
たくさんの人物が死亡したペントハウスですが、ヘナの死亡シーンほど切ない死はなかったように思います。(人が死に過ぎたし、死ぬ死ぬ詐欺も多かったので・・・)
ペントハウスの死はドラマの起爆装置ですが、ヘナの死は社会風刺の面がありますしね。
また、ソラはあそこで死なずにいれば、母親と幸せに暮らすことができた可能性があります。(父親と双子の姉妹が厄介ですが・・・)
一方のヘナは、あの時点では幸せに暮らす未来が見えにくいところがあります。





