三銃士の評価と視聴率を分析!中途半端な結末とシーズン2中止の理由 - 韓流アトリエ~気になるニュースとドラマ、視聴率や評価を読み解く~
最新の韓国ニュースを独自の視点で。視聴率やドラマへの厳しい声も、忖度なしの言葉で綴ります。

三銃士の評価と視聴率を分析!中途半端な結末とシーズン2中止の理由

三銃士の評価と視聴率を分析!中途半端な結末とシーズン2中止の理由

アレクサンドル・デュマの傑作が17世紀の朝鮮王朝で蘇る

2014年にtvNで放送された韓国ドラマ「三銃士」です。
主演にジョン・ヨンファ、イ・ジヌク、ヤン・ドングン、チョン・ヘイン、ソ・ヒョンジンら。

フランスの有名小説を大胆にアレンジし、李氏朝鮮の世子暗殺を巡る陰謀と、それに立ち向かう熱き男たちの戦いを描いたアクション時代劇です。

三銃士の視聴率推移

回次全国視聴率
1回1.820%
2回1.386%
3回1.461%
4回0.987%
5回1.088%
6回1.007%
7回1.157%
8回0.794%(最低)
9回1.027%
10回1.368%
11回1.758%
12回1.960%(最高)

※データ出典:Nielsen Korea基準

初回は1.82%というスタートを切った「三銃士」です。
8話で自己最低視聴率0.79%、最終回12話で自己最高視聴率1.96%となっています。
0%台が2度で、基本的に1%台の推移です。

当時のtvNはいまほど視聴率がでる時代ではないですし、日曜日の週1放送というスケジュールも視聴率に悪い影響がありましたね。(韓国は週2放送)
さらに競合に人気バラエティや、大ヒットドラマ「私はチャン・ボリ(最高視聴率37.3%)」がいた不運もあります。
低視聴率自体は仕方がないと思いますが、大作と期待されただけに残念な結果です。

※数字はニールセンコリア調べ

三銃士はつまらない?韓国でのリアルな評判と評価

今作は時代劇、アクション、ロマンスのジャンルになりますね。
韓国では主演のジョン・ヨンファやイ・ジヌクら実力派キャストの熱演に対して、放送当時からポジティブな評価が目立ちました。
ブレイク前のチョン・ヘインを見ることができるドラマという長所もあり。
また、ソ・ヒョンジンも「ラブコメの女王」と言われる前の時代ですね。

演出は当時としてはアクションシーンのクオリティが高く、時代劇ならではの迫力ある殺陣は見応え十分。
特に、鳥銃をはじめとする武器や小道具の時代考証は驚くほど緻密で、目の肥えた時代劇マニアからも絶賛されるほどのクオリティを誇っています。
単なるイケメンアクション劇のような雰囲気ですが、時代劇ファンの興味を引き付けるマニアックな部分もあります。

主軸を狂わせた痴情劇と不完全燃焼の結末

とはいえ、視聴率が伸びなかったことからもわかるように評価の低いドラマになります。
個人的に気になったのは、世子と過去の恋人を巡る泥沼の三角関係、いわゆる痴情劇の要素に偏ってしまったことで、アクション活劇としての爽快感が完全に相殺されています。

ストーリーの軸がブレてしまい、前半の勢いが失われた展開に「つまらない」と感じた人も少なくなく竜頭蛇尾評価を受けてしまいました。
序盤のアクション活劇は面白かったのに、メロドラマの雰囲気になりテンポも停滞、視聴者が離れる結果となりました。

シーズン2は中止?結末が中途半端に終わった最大の理由

そもそも今作は当時の韓国ドラマでは珍しいシーズン制として企画されたドラマです。
だからシーズン2ありきのドラマになっているのですが、視聴率の低迷もありシーズン2が制作されることはありませんでした。

ですから、ドラマの終盤はシーズン2への引っ張りのような展開になっており、結末も中途半端な終わり方になっています。
これは大きなマイナス要素であり、視聴者にとっても不完全燃焼と言ったところです。

シーズン制の罠にはまった野心作

シーズン制の構成は海外ドラマでは一般的ですが、当時の韓国の制作環境ではまだ定着しておらず、結果として大きな賭けに失敗した形となりました。
12話完結のドラマとしてドラマをきれいにまとめていれば、名作としての評価を確立できていた可能性もあります。
それだけに非常に残念なところです。

NOXX「All For One」

ナインと比較して見える緻密さと勢いのバランス

同じソン・ジェジョン作家とキム・ビョンス監督のタッグ作で、タイムスリップサスペンスの名作として名高い「ナイン〜9回の時間旅行〜」と比較してみます。
「ナイン」が緻密に計算された伏線と息をもつかせぬ展開で最後まで突っ走った名作だったのに対し、今作「三銃士」は原作のアレンジとシーズン制への意識が裏目に出てしまい、ドラマのコントロールを失ってしまった印象があります。

「ナイン」がプロットの完璧さで高い完成度を誇ったのに対し、「三銃士」は引き伸ばしやロマンスへの偏りが目立ち、名コンビの作品としては少し惜しい仕上がりになってしまいました。

ちなみにナインの主演も今作と同じイ・ジヌクですね。
三銃士のイ・ジヌクはナインで演じたパク・ソヌほど魅力的なキャラクターではなかったとされるのですが、そこも脚本のマイナスポイント。
ナインではチョ・ユニとの切な過ぎるロマンスも良かったですから、魅力も底上げされましたね。

韓流ブログ「韓流アトリエ」のアトリエ猫が、ドラマ「三銃士」シーズン1の後半が痴情劇で停滞し「中途半端な結末(未完)」に終わった巻物と、完全に「制作中止」となったシーズン2の巻物を指差す漫画イラスト。右肩下がりの視聴率グラフも描かれ、シーズン制の罠による挫折経験を代弁。

アトリエの独り言

シーズン制が予定されていたので、ストーリーテンポが遅くなってしまったのがマイナス要素です。
そもそも韓国のテレビドラマは週2放送が一般的で、2話で起承転結するペースで進んでいきます。

それが三銃士は週1放送なので、起承転結まで2週間かかってしまうペースになりました。
これも当時の視聴者にとってはテンポが遅く感じてしまう大きな理由になり、低視聴率に繋がってしまいました。
いまなら一気見できるとはいえ、シーズン2を予定して作っていたこともあり、中途半端な結末であることに変わりはありません。

日本での評判は?ファン目線でも視聴には覚悟が必要な理由

実際にキャストファンが残した日本の口コミを遡っても、脚本に対する落胆の声は避けようがありません。
だからこそ、これから視聴するならストーリーを期待するのではなく、主役級スターたちの「ブレイク前の貴重なアーカイブ」と完全に割り切って臨むべきです。
長編ドラマというわけでもないので、推し活として割り切って見るのであれば、視聴の選択肢に入るドラマですね。

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry