財閥家の末息子で本物のチン・ドジュンが残した最大の謎
大ヒットドラマ「財閥家の末息子」は、元秘書であるユン・ヒョンウが非業の死を遂げ、過去に生きていたチン・ドジュンに生まれ変わるという復讐ファンタジーです。
未来の記憶と知識をフルに活用してスニャングループを追い詰めていく展開は爽快そのものでしたが、ストーリーを冷静に振り返ると重大な疑問が浮かび上がってきます。
それは、1話の時点でこの世を去っていた「本物のチン・ドジュン」という人物の存在です。
※ネタバレ表現あり
未来の知識を持たない本物の彼はどうやって成功したのか
作中でチン・ドジュンとして生きることになったヒョンウは、これから起こる歴史を全て知っているという反則級の武器を使って投資を成功させていきました。
都市開発されることが分かっている盆唐区の土地を要求したり、大ヒットが約束された映画「タイタニック」に投資したり、さらには9.11テロやサッカーワールドカップのベスト4進出といった大事件をビジネスに利用しました。
本物のドジュンが残した投資戦略の謎
しかしここで気になるのが、ヒョンウが乗り移る前の本来の歴史を生きていた本物のドジュンの存在です。
本物のドジュンは、会長就任を数日後に控えたタイミングで、交通事故を装って暗殺されていたわけです。
つまり、未来の知識を一切持たない本物の彼もまた、チン・ヤンチョルにその実力を認められ、自力でスニャンのトップに立つ直前まで上り詰めていたということ。
ヒョンウのチート級の記憶力がなくても、血みどろの権力闘争を勝ち抜いていた本物のドジュン。
作中では詳しく語られていませんが、彼こそがスニャン家最大の怪物であり、天才投資家だった可能性が高いです。
誰も言及しないヒョンウとドジュンの顔が同じというミステリー
もうひとつ、日韓の視聴者の間で大きな矛盾、あるいは設定の穴として冷ややかな視線を浴びたのが「顔の不一致」に関する描写です。
ドラマでは、大人になったドジュンも、主人公のヒョンウも、どちらもソン・ジュンギが演じていました。
作中の描写を見る限り、2人は特殊メイクなどをしているわけではなく、完全に同じ顔として描かれています。
作中人物がスルーし続けた「ソン・ジュンギの二役」
それにもかかわらず、スニャンの人々や周囲の人間、さらには長年スニャンに仕えてチン・ドジュンの死亡事件の背景を知っていたはずのユン・ヒョンウ自身さえも、2人の顔が瓜二つであることに気がつかないし言及もしません。
ヒョンウが鏡を見て「自分が仕えていた財閥の孫と同じ顔だ」と驚くシーンすらなく、ドラマは何事もないように進んでいきました。
演出上の割り切り、配役の大人の事情と言ってしまえばそれまでです。
ですが、あまりに辻褄が合わないこのミステリーは語り草になっています。
![]()
アトリエの独り言
未来を知るユン・ヒョンウの華麗な投資劇はエンタメとして最高に面白かったですね。
しかし、結末はまさかの実質的な夢オチ展開として物議を醸しました。
「これまでの15話分を返せ」というタイムラインにあふれた批判も当然でしょう。
それ加えてルックスが同じことへの疑問も大きくなってしまいました。
同じ大ヒットドラマ「ペントハウス」のシム・スリョンとナ・エギョのルックスが同じなのは、悪事を働くために整形したという推測ができました。
でもヒョンウとドジュンのルックスが同じなのは単なる偶然だし、誰もそれに触れないのは不自然でしたね。
推測するならドラマの演出上、同じルックスというだけであり、あの世界の人たちには別のルックスとして見えているのでしょう。
いずれにしても財閥家の末息子への批判は夢オチエンディングが元凶と言えそうです。





