九尾狐伝の評価と視聴率を分析!つまらないと言われる理由と真の見どころ - 韓流アトリエ~気になるニュースとドラマ、視聴率や評価を読み解く~
最新の韓国ニュースを独自の視点で。視聴率やドラマへの厳しい声も、忖度なしの言葉で綴ります。

九尾狐伝の評価と視聴率を分析!つまらないと言われる理由と真の見どころ

九尾狐伝の評価と視聴率を分析!つまらないと言われる理由と真の見どころ

九尾狐のイメージを覆すファンタジーアクションの世界

2020年にtvNで放送された韓国ドラマ「九尾狐伝」です。
主演にイ・ドンウク、チョ・ボア、キム・ボム。

都市に定着した九尾狐と、それを追うプロデューサーのロマンス、そして彼らを取り巻く妖怪たちとの戦いを描いたファンタジーアクションドラマです。

九尾狐伝はつまらない?韓国でのリアルな評判と評価

今作はファンタジー、ホラー、アクション、ラブコメ、サスペンスなどのジャンルになります。
韓国では何といっても主演のイ・ドンウクによる「完璧すぎる九尾狐ビジュアル」に対して絶賛の声が上がっています。

九尾狐の常識を覆す「男狐」の設定

そもそも九尾狐というのは「美しい女性の姿をして男をたぶらかし、肝を食らう恐ろしい妖怪」です。
ですから、これまでの九尾狐といえば女性が演じるのが定番でした。(「僕の彼女は九尾狐」のシン・ミナなど)
イ・ドンウクは男性の九尾狐という新鮮な設定を、持ち前の人間離れしたルックスで見事に表現しました。

さらに、除隊後の復帰作となったキム・ボムが演じる異母弟のキャラクターが非常に魅力的で、男兄弟の愛憎混じる関係性にハマる視聴者が続出しています。
恋愛ドラマというより、最高峰の「ブロマンス(男同士の熱い絆)ドラマ」と言われる作品ですね。

爽快アクションからベタなメロへ。中盤の失速とホラー要素の罠

一方で、中盤からストーリーの軸がぶれてしまったことに対する厳しい意見も出ています。
前半はファンタジーアクションとしての爽快さが魅力だったのですが、後半はロマンスの比重が高くなりスカッとするアクションを楽しみに見ていた視聴者の不満が溜まる結果に。

また「意外と怖いドラマ」と言われ、そこも見る人にとってはマイナス要素になります。
美男美女のファンタジードラマと思っていると、面食らうところもあるかもしれません。

男狐のケミが主役を食った?メインロマンスを置き去りにした兄弟愛の熱狂

今作の最大の注目ポイントは、メインの男女ロマンスよりも、イ・ドンウクとキム・ボムの「兄弟ケミ」が実質的な主役になってしまった点です。
最初は殺し合うほどの憎しみをぶつけ合っていた2人が、ドラマが進むにつれてお互いを思いやる絆を見せる展開に、現地ファンは熱狂しました。

キム・ジョンワン「Blue Moon」

視聴者がハラハラを求めた本当の見どころ

チョ・ボア演じるヒロインとのメインロマンスは、良くも悪くも王道のベタなメロドラマ。
展開が予測できてしまう退屈さがあり、これが中盤の失速を招いた一因です。

一方で兄弟関係については予測不能なハラハラもあり、よくあるロマンスより視聴者を引き付けました。
中盤以降はメインカップルよりもイ・ドンウクとキム・ボムのブロマンスが見どころになりますね。

九尾狐伝の視聴率推移

回次全国視聴率
1回5.807%(最高)
2回5.557%
3回5.558%
4回5.511%
5回5.100%
6回4.962%
7回4.789%
8回5.137%
9回5.115%
10回4.474%(最低)
11回4.863%
12回5.318%
スペシャル
13回5.195%
14回5.160%
15回5.224%
16回5.785%

※データ出典:Nielsen Korea基準

初回に5.80%という数字を記録した「九尾狐伝」です。
しかし、1話が自己最高視聴率という悪い傾向が見られました。
10話で自己最低視聴率の4.47%、最終回16話は5.78%となっています。

1話が最高というのは好ましくありませんが、基本的に5%台の推移です。
大きく数字を落としたわけではないので、悪い推移とまでは言えませんね。
ケーブルテレビのtvNドラマなので、5%台は良い数字とも言えます。

※数字はニールセンコリア調べ

トッケビと比較して見えるダークファンタジーとしての限界

不老不死の存在と人間のロマンス、そして前世の因縁というテーマで思い出されるのが、コン・ユ主演の大ヒットドラマ「トッケビ」です。
「トッケビ」が圧倒的な映像美と洗練された演出で神話的な世界観を完璧に構築していたのに対し、今作はアクションや怪談要素が強く、よりダークでエンタメ性に特化した作りになっています。

九尾狐伝の方が新しいドラマになりますが、トッケビの方がお洒落で洗練された空気感。
また九尾狐伝はCGのクオリティも粗さが指摘されています。
トッケビはCGもドラマに完全に馴染んでいたので、九尾狐伝の方が評価は落ちてしまいます。

トッケビにも通ずるヒットの方程式

ちなみにイ・ドンウクとキム・ボムのブロマンスが人気だったように、「トッケビ」もコン・ユとイ・ドンウクのブロマンスが大人気。
主役カップルを喰うほどの「男同士の熱い絆」がドラマをヒットに導くケースは少なくないが、今作もまさにその成功パターンです。

膨大な韓国ドラマを批評してきた実体験を持つ白黒タキシード柄の猫が、画面の「最終回」「完」の文字と失速した結末を前にショックを受けている漫画イラスト。中盤まで神展開だったのに!なぜ韓ドラの結末はいつもこうなる…!?という文字入り。

アトリエの独り言

韓国ドラマをそれなりの本数見ている人なら共感してもらえると思いますが、中盤まで神がかった面白さだったのに、結末(ラスト1~2話)で急に失速して「え、これで終わり?」とガッカリしてしまうケースは本当に多いです。
今作も結末の評価は悪く、監督もインタビューで「結末が惜しかった」とコメントしています。
それでも最終回直前まで、反転要素が面白いとされ、脚本の評価は決して悪くはありません。

韓国の失速をよそに日本で「満足度」が高い意外な理由

日本でもCGの粗さや、意外なホラー要素、ロマンスのベタさや結末への不満が指摘されています。
とはいえ、イ・ドンウクのビジュアルやキム・ボムとのケミが人気で、高い評価を受けているドラマになります。
日本では一気見できる環境なので、多少の中だるみは気にならないところもあるでしょう。

あとはやはり、俳優ファンが見ているケースが多いですからね。
身も蓋もない言い方をすれば、日本での高評価は「推しの顔面さえ拝めれば、シナリオの破綻など些事」とするファン層の熱量に支えられている面もあります。(作品を問わず)
俳優ファンがドラマの評価を底上げする現象は僕の嫌うところなのですが、それも自然なことではありますからね・・・。

韓国でも酷評されているわけではないですし、ジャンルやキャストが好きなら見てみるのも良さそうなドラマです。
シーズン2も制作された人気ドラマですし「ホラーがどうしても苦手」というわけでないなら、気になるなら見てみると良いですね。

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